概要

実施施設名横浜市立秋葉中学校
実施日時令和3年11月4日 8:55~10:25
対象者1年生学年全体5クラス188名

内容

(1) 導入

(2) 見ること以外でわかること

(3) 講師の生活を通じて

  すでにある見ること以外からの情報の活用、

  ユニバーサルデザイン・バリアフリー・人的配慮があったら障害なく暮らせる、

  障害がある事例を通じて、なぜ障害が起きるのかを考える、

  その後自分なりの工夫で障害を無くすこともできることの紹介

  寸劇を使って「排除の差別」「哀れみの差別」の事例紹介、

  人的配慮による障害の除去(誘導法の紹介)

  代表児童生徒の誘導体験(時間等により実施しない場合あり)

(4) 児童・生徒自身が受けている配慮の確認

(5) 障害発見演習

  (小学生は、配慮の実践、じゃんけん大会の実施、負け残り児童の表彰の実施)

  (時間等の都合により実施しない場合あり)

(6) まとめメッセージ

(7) 質問タイム  (時間により実施しない場合あり)

学校からの感想

〈生徒から〉

○私は障害とは、目が見えない、耳が聞こえない、背が低いなどその人が持っているものではなく、人が生み出すものな  のだと思いました。配慮してくれない人がいるのでその人は不自由になるのだと思います。なので、私は全員が自由な暮らしができるようにするために、きょう学んだ工夫をやってみようと思いました。私だって楽しく生活したいので、みんな一人一人が全員のことを考えて行動していくべきだと考えました。また、そもそも「できるからえらい」という考え方を変えるべきだとも思いました。これから障害の意味を知ってくれる人が一人でも多く増えるといいなと思いました。

○僕は障害者について、まわりの人と比べると生活することが難しい人たちで、その人個人の問題だと思っていました。ですが今日の講話を聞いて、障害があるからといって特別に生活ができないわけではなく、世の中のバリアフリーやユニバーサルデザインで僕たちと同じように生活できることを知りました。また、障害についての考え方が変わり、障害はその人個人の問題ではなく、僕たちの配慮の無さから出る問題なのだと思いました。そのため障害という言葉はハンディがある人に対しての言葉ではなく、配慮に欠けている人が障害なのだと思いました。なので、そのような人が減れば障害が減り、障害者というものは無くなると思います。僕も僕自身が障害とならないように、配慮のある行動をしようと思いました。

○私は最初に障害について考えてみた時には普通の人とは少し違うと思った。しかし、話を聞いてみて「普通の人」とは何なのだろうと感じた。目や耳に障害がある人、身長が高い人低い人、あれが得意でこれが苦手な人など、世の中いろんな人がいる。でも、この人たち自身が悪いわけではなく、いろいろな人がいるのが「普通」なのではないか。「普通の人の基準、少し違う」の基準を勝手に自分で決め、私たちが障害を作ってしまっていることに気がついた。「苦しい」いと感じる「悲しい」と感じる人が、少しでも少なくなるように気を使えるようにしたいと思う。

○私は今まで障害は可哀想と思っていましたが、障害者が暮らしにくいのは私たちが差別をしてしまったり、目が見えるのが当たり前だと思ったりしていたからだと思いました。私も知らないうちにかわいそうと思っていたりしてしまっていましたが、この授業を通して、障害があるないに関係なく、色々な人が暮らしていけるような社会にしていきたいです。

○きょう障害の意味や、バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインの意味を知りました。はじめ障害は体のどこかが不自由なことだと思っていました。でも、講話を聞いて、人間が作り出したものでそれによって人間が迷惑することがわかりました。僕は将来何か商品を作ったときにパッケージに点字を入れたりしてユニバーサルデザインを意識しようと思いました。

〈先生から〉

○生徒たちは興味を持って話を聞いていました。講座後の質問が多く出たのもしっかり考え疑問に思ったこと、興味を持ったことがたくさんあるからだと思いました。

○教師参加型の寸劇を取り入れて「身近な障害」を分かりやすく学べました。

○「障害を持っている方を助ける」のではなく「社会にある障害」をなくし、配慮する。という事は、学校生活や社会で生きていく上で大切な事だと実感しました。一人ひとりが相手の気持ちを考えて行動するのは、簡単なようで難しいけれど、人が共生するには必要不可欠なことです。それを改めて考えることができたし、生徒たちも考えることができたと思います。