概要

実施施設名横浜市立荏田西小学校
実施日時令和3年11月29日 2~4校時
9:30~12:00の間に、2クラスずつ2回60分の講座を実施
対象者4年生学年全体4クラス 124名

内容

(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む

(2)講師の自己紹介と体験談

(3)画像を出して、代表生徒への「配慮」と「障害」の関係の問いかけ 
   (中学生以上に実施)

(4)日常生活の紹介

①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用

  人が見ること以外で周りのことがわかることの確認

  ・聞いてわかる

  ・触ってわかる など 

     (小学生には音当てクイズで「聞いてわかる体験」を実施)

②画像を出しての、自分自身の工夫

③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味

④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味

⑤人的サポートの重要さの説明 
   (小学生には、ちょっとした配慮、声掛けの体験を実施)

(5)児童生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明

(6)ジャンケンを通した障害を無くす配慮の体験 (小学生のみ実施)

(7)机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験

(8)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明

(9)まとめメッセージ

・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること。

・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮
   らせる社会の実現に繋がること。

 

学校からの感想

〈児童から〉

○話を聞いて少しでも周りの不便をなくしていろんな人と共生していけるようにしたいと思いました。思いやりをもって、どんなことが不便なのか考えてみると、相手の立場に立って考えるって大事だなと思いました。

○配慮はとても大切なことだと学びました。また、僕は道の邪魔になるところに自転車を置かないようにすることや、教室の前に立たないなどの配慮をして、障害を作り出さない人になりたいです。そのために世界中の誰をも思いやり、自分と違っても決して仲間外れにはしないようにしたいです。

○私は前より配慮は大切だなという思いが強くなりました。授業を受けて、とても分かりやすかったです。ともに生きるということがとても大事で、キーワードになりました。私は講師の方が言っていた「障害を作る人ではなく無くす人」になり、相手のことをよく考えて、これから生活していきたいと思いました。

○自分たちで一つでも多く工夫したり配慮をしたりすると、身の回りの人が困ることが無くなるんだなと思いました。僕は体に障害が無い人にも障害を無くすことができるんだなと思いました。少しでも多く、いい一日を過ごしたいと思いました。

○私は障害を作る人になりたくないなと思いました。誰かが困ってしまったりするし、自分も何かできないことがある時に大変だからです。誰かを思いやると様々な人がいい気持ちになっていいなと思いました。バリアフリーがあるとどんな人でも同じように過ごせたり暮らせたりできるし、自分が困っているかなと思った人に声をかけることで障害もなくなっていくのかなと思いました。

〈先生から〉

○学校のユニバーサルデザインをよりよくしようと、福祉への興味はあったが、実際にどうしたらよいか、自分たちに何ができるかは難しかった。この講座を通して声かけ、思いやりや配慮の大切さに気づいていた。

○「自分たちの意識しだいで、障害はつくることもなくすこともできる」という言葉から、子どもたちは「自分たちにもできることがあるのでは!!」と、より意識的に、前向きに受け取っていました。心に響いている様子でした。

○今回、講座を受けたことで、児童に「すっと」、共生、配慮などの大切さがしみこんでいったことを感じました。