概要

実施施設名横浜市立洋光台第一小学校
実施日時令和4年1月12日 10:40~12:15の内 60分
対象者6年生学年全体3クラス 87名

内容

(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む

(2)講師の自己紹介と体験談

(3)画像を出して、代表生徒への「配慮」と「障害」の関係の問いかけ 
   (中学生以上に実施)

(4)日常生活の紹介

  ① 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用

   人が見ること以外で周りのことがわかることの確認

   ・聞いてわかる

   ・触ってわかる など 

     (小学生には音当てクイズで「聞いてわかる体験」を実施)

  ② 画像を出しての、自分自身の工夫

  ③ 画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味

  ④ 画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味

  ⑤ 人的サポートの重要さの説明 
   (小学生には、ちょっとした配慮、声掛けの体験を実施)

(5)児童生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明

(6)ジャンケンを通した障害を無くす配慮の体験 (小学生のみ実施)

(7)机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験

(8)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明

(9)まとめメッセージ

  ・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること。

  ・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮
   らせる社会の実現に繋がること。

   

学校からの感想

〈児童から〉

○きょう、心のUD講座を受けて、「心のUD」の意味を理解することができました。また障害の意味、見方が変わり、少なからず初めは身体的機能があまり良くないんだというイメージがあったが、今日の授業を受け、障害は自分たちで無くしたり、作ってしまうことを知りました。なのでこれからは人の事を配慮したり、共生したりすることで出来る限り障害を無くしていきたいです。

○前向きに考えて、見ること以外で物を判断したり、自分なりに工夫することで、前のように自由になれたり、好きなことをできるようにしていくという今日の講師の人の姿が「すごいな」と思いました。一人一人が相手のことを考えたり、立場になったりすることが大切で、障害を失くしたりするように心がけて、皆が生活を豊かに過ごせるようにしたいと思いました。目が見えないというのも、一つの個性として見ているところ、生活する上で配慮しながら過ごすというのが、とても大切だと、話を聞いたり、普段の生活を見直して感じました。

○人を思いやる配慮がみんなの障害を作るのではなく、なくすことにつながるということがわかりました。また皆それぞれ違う個性があるから、みんな違ってみんないいということもわかりました。私はユニバーサルデザインやバリアフリー製品が、障害を持つ方々が主に使用するものであり、それらが生活を助けてくれていると思っていました。しかし人々の思いやり、配慮をし、共生することが誰にとっても大切なことなのだと気づかされました。

○私は今まで「障害を持っているんだから仕方がない、バリアフリーのものなどで少しでも過ごしやすくなってほしい」と、他人事のように考えていました。でも、私たちが配慮、思いやりの心を持って生活していれば、安心して生活できると分かりました。障害がある人たちにはもちろん、ない人達にも同じように配慮、思いやりを持って接するからこそ、全ての人は平等に生きられると思ったので、この人は障害があるから思いやりをもって接して、ではなく全ての人に思いやりができるようになりたいです。障害がある人も、まるで無いかのように過ごしやすくなる世界を目指すために、私もできることをしたいです。

○僕たちや障害のある人も含め、生活の中で大切なものは配慮・共生・みんな違ってみんないいの、この三つだとわかりました。障害者など関係なく、一人一人がこの三つを意識しないと、僕たちの生活の中で障害が起こるとわかって、最終的に障害を生むのは、目が見えなかったり耳が聞こえない人じゃなく、人それぞれの思いやりのない行動だと知ったので、これからは今よりもっと相手のことを考える、思いやりのある行動をしていこうと決めました。

〈先生から〉

○講師の問いかけに対して子どもたちの声がだんだんと大きくなった様子があり教室でその理由を聞いてみました。すると、初めより慣れたからと言っていた子もいましたが、講座中に配慮が大切をいう話を受け、講師の問いかけに対する反応を頑張ろうと思った子もいるようです。子どもたちは終始真剣にお話を聞いており、各々心に残ったものがあるようでした。
授業が終わった後も講座で学んだことを口々にしていました。

○「さっき配慮が大事だと言われたばかりだから・・・」と子どもたち同士の会話が聞こえ、意識している様子がありました。例えば、入り口で立ち止まっているとバリアになるからと声を掛け合っていたり、給食当番の整列時間がいつもより早かったり、講座直後から行動の変化がありました。