概要

実施施設名横浜市立義務教育学校西金沢学園
実施日時令和3年12月17日 5~6校時 13:45~14:45 
対象者6~9年生全体 282名

内容

(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む

(2)講師の自己紹介と体験談

(3)画像を出して、代表生徒への「配慮」と「障害」の関係の問いかけ 
   (中学生以上に実施)

(4)日常生活の紹介

  ① 五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用

   人が見ること以外で周りのことがわかることの確認

   ・聞いてわかる

   ・触ってわかる など 

     (小学生には音当てクイズで「聞いてわかる体験」を実施)

  ② 画像を出しての、自分自身の工夫

  ③ 画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味

  ④ 画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味

  ⑤ 人的サポートの重要さの説明 
   (小学生には、ちょっとした配慮、声掛けの体験を実施)

(5)児童生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明

(6)ジャンケンを通した障害を無くす配慮の体験 (小学生のみ実施)

(7)机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験

(8)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方の説明

(9)まとめメッセージ

  ・障害は作り出すこともなくすことも、みんなの気持ち次第でできること。

  ・お互いに配慮や共生の気持ちに溢れた社会ができることが、みんなが快適に暮
   らせる社会の実現に繋がること。

   

学校からの感想

〈児童・生徒から〉

○障害は障害の方が持っているハンディのことだと思っていました。しかし今回の講話で障害は思いやりのない人や、そもそも社会に潜んでいるものだとわかりました。思いやりは、そこに思いやりが必要な人がいるからするものではなく、お互いが気持ちよく生活するためにあると思うので、人としてそのような配慮を心がけたいと思います。人を思う温かい心が社会から障害をなくすのだと感じました。

○今回の講話で社会の中で差別や、思いやりについて、自分で考える機会になりました。自分が生きていく中で、周りの人は自分と違うんだなということに気づくことがあり、理解するのが難しい時もありました。でも今回の話を聞いて、自分は障害を作り出す側でもあるということを知りハッとしました。自分の理解が社会の障害をなくしより良くすることに繋がると思いました。だからこれからは人々の個性に対する配慮と理解を忘れずに障害の有無だけでなく、友達の性格考え方など全ての個性に目を向けていきたいと思いました。

○たくさんの人が困らないようにするには、障害を作らないようにすることが大切なことが分かった。人は自分や自分達にとってだけ都合がいいことをしているから、障害を作ってしまうのではないかと思った。

○障害は作ることもなくすこともできるということを初めて知りました。また周りに配慮することが障害をなくすことにつながるということも初めて知りました。そして目が見えないことも背が高いことも全て一つの個性だということに改めて気づかされました。個性だからみんな違っても良いので、それぞれがそれに対して配慮をし、共生することが大切だなと感じます。私は今回知ったことを忘れず、障害を作る人ではなく誰に対しても配慮できる人になりたいです。

○思いやり・配慮が大事だと思った。思いやり、配慮は障害者の方やお年寄りだけでなく私たちのためにもあると知って、誰に対しても行なっていきたいと思った。私たちが障害を作ることも、なくすこともできると知り、その考え方は思いつかなかったのでためになった。絶対に自分は障害を作る人にはなりたくないし、身近な人にもなって欲しくない。だからこそ思いやり・配慮を大事にして生活していきたい。

〈先生から〉

○その子の発達段階において、考えを深められる視点は違いましたが、それぞれ自分なりにしっかりと受け止めていた様子が伝わってきました。

○障害の有る無しは人間の心の中にあるということ。誰しもが障害を作れるし、なくせる。気づいて配慮できるのは、その人次第という話に、明日からの自分の行動を考えさせられました。また、いじめをしてはいけないという明確なメッセージ「みんな違ってみんないい」という子供たちの生活を見つめ直すきっかけを頂きました。