概要

実施施設名横浜市立秋葉中学校
実施日時令和4年11月4日 1~2校時8:55~9:55
対象者1年生 学年全体5クラス 195名

内容

(1)3つのキーワードを画像に映し出して、全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介
(3)白杖歩行とは
(4)画像を出して、代表の生徒さんに、「配慮」と「障害」の関係を問いかける
(5)日常生活の紹介
 ①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
  人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
  聞いてわかる 触ってわかる  など  (音当て体験含む)
 ②画像を出しての、自分自身の工夫
 ③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
 ④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
 ⑤人的サポートの重要さを説明
(6)児童自身が受けている、受けて来た「配慮」を具体的な事例を挙げて説明
(7)机と椅子を使った、障害、配慮の体験
(8)簡単な社会モデルで捉えた障壁の考え方を説明
(9)まとめ、
 ◯社会にある障害は作り出すこともなくすこともみんなの気持次第で出来ること
 ◯お互いに配慮や共生の気持に溢れた社会が出来ることが、みんなが快適に
  暮らせる社会の実現に繋がること


 

学校からの感想

〈生徒から〉

○話を聞いて「障害は病気などではなく、生きることの妨げになっているもの」ということがわかった。話を聞く前は「体のどこかが不自由な人」「普通の生活が出来ない人」というイメージだったが、「普通の生活」とは何か、「不自由は不自由なままでいいか」「不自由なままでしかいられないのか」など考えてみると、そうではないと思えるような事が多々あった。そのことから、これからは「からだの障害がある人の妨げになっているものは何か」「自分に何ができるのか」などを考えながら、日々を過ごそうと思った。
○過ごしている中で障害を感じることは誰にでもあります。「道が塞がれている」「周りがうるさくて大事な話が聞こえない」「黒板が見えない」。学校で過ごしていても障害は生まれてしまうし生み出してしまいます。でも、もし生徒一人一人に思いやりの気持ちがあれば、誰の前にも障害は現れなくなるのかも知れない。自分の行動を見直すきっかけになりました。
○最初は「自分には障害がないから他人事だ」と考えていました。でも、お話を聞いた時、たとえ自分に障害が無くても、人の行動で障害を無くすことも作り出すこともできると分かりました。なので、これからは「自分が障害者ではないから関係ない」ではなく、相手の気持ちを考えて「障害を作り出す行動」をするのではなく、「障害を無くす行動」をしていきたいです。
○僕は「体が不自由なことは恥ずかしいことではない」とわかりました。配慮・共生・障害をもっと詳しく調べていきたいです。それと個性についても活かしていきたいです。
○みんなが共に生きるためには「障害をなくすこと、配慮が大切だ」ということがわかりました。自分自身は気づかなかったけれど、横断歩道の信号や道を歩く時など、いろいろな所で障害が作り出されてしまっていることを知りました。また学校など自分の身近な生活の中でも、障害がたくさん作り出されていました。なので私は障害を作り出さないために、いろいろな人に配慮の気持ちを持って生活したいです。
○僕は今回で「障害とは何か」が、わかった気がしました。「障害」とは、人が生きていく上で、人に迷惑をかけるものや行為だと思いました。また今まで、邪魔なものや困っている人がいても放っておいたけど、これからは手伝ったり邪魔なものとかを片付けたり、共生しやすい世界にしたいです。

〈先生から〉

○聞く・考える・動くなど生徒が活動しながら話を聞けるようにしていただき、生徒も集中し続けることができていたので良かったです。
○生徒が真剣に考え、振り返りをしっかりと行っていました。
○振り返りの内容を見ても、思いやり・配慮について、障害を作り出しているのは社会といった部分もよく理解していたようでした。