概要
実施施設名 | 神奈川県立金沢総合高等学校 |
実施日時 | 令和4年11月 2日 11:00~12:50 |
対象者 | 福祉基礎履修生徒 2年16名 3年6名 |
内容
1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)今思っている「障害とは何か」を直感でメモ その1
(3)講座への参加の仕方について
この時間、声をたくさん出してほしいこと
(4)講座の「目的」
(5)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
(1)だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
(2)聞いてわかる体験
(3)視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
3. 日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)こと
すでにある聴覚・触覚情報の活用(台所を事例に)
ユニバーサルデザイン製品の利用(iPhoneを事例に)
② 困る(障害がある)こと
・ 「障害が作り出されているもの」の紹介
→障害の原因と解決法を考える
→自分なりの工夫でも障害を無くすことができることも紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
バリアフリー製品(白杖・点字ブロックを事例に)
② 困る(障害がある)こと
・ 「障害が作り出されているもの」の紹介
→障害の原因と解決法を考える
→白杖を正しく使うことや人の配慮で障害が無くなる(一般的誘導法説明)
(3)寸劇を使って排除の差別・あわれみの差別・配慮について
(4)代表生徒の誘導体験
4. 生徒自身が受けている・受けてきた配慮の確認
小学校のバリアフリー
外国文学のバリアフリー
高校生に配慮したスポーツのルール
5. 障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
…… どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(1)イラストを使っての演習
(2)実物を使っての演習
(3)障害がどこにあるのかの振り返り
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない・配慮ができる人になれるのか
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインドと生徒さんへのメッセージ
学校からの感想
〈生徒から〉
○一番最初に「障害」ってなにかと聞かれた時、私は身体に害があること、壁があること、と書きました。でも、「障害」というのは人ではなくて、環境的なことに対して、例えば人が通る道の妨げになっているものだったりとかなど、壁となる何かが存在することと知り自分の考え方が変わってとても良かったと思います。
○誰もが不自由なく生活ができる社会になればいいと思いました。自分の行動で他の人の障害になってしまうこともわかったので自分の行動にひとつひとつ考えられるようにしたいと思いました。困っている人を助けられるようにしたいと思いました。
○今回この授業を受けてみて、障がいに関する見方が変わりました。障がいは一部の人が持っているもので健常者とは違って少し生きにくさを感じている人だと思っていました。しかし、話を聞いて障がいは周りの人が協力すればなくす事が出来るもので、誰もが作り出す事が出来て、持っているものという認識に変える事が出来ました。
〈先生から〉
○最初に学校では当たり前のようにする挙手が視覚障害の場合は伝わらないので別の表現が必要という体験はすごくインパクトがあって導入として成功していると思いました。
○寸劇を取り入れることも注目を集め、わかりやすい事例の見せ方だと思います。
○視覚障がいについてもイメージが大きく変化したようで、声の掛け方なども参考になったようでした。