概要
実施施設名 | 横浜市立白根小学校 |
実施日時 | 令和4年11月24日 5~6校時 13:35~15:00 |
対象者 | 4年生学年全体3クラス118名 |
内容
1.導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2.目以外から伝わる感覚
(1)聞いてわかる体験
(2)だれもが視覚以外の四感を使って生活をしていることの確認と記憶と経験の重要性の確認
3.日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)事例
○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
○ユニバーサルデザイン
→製品の作り手の配慮→目の見えない人も共に生きる仲間になっている
② 困る(障害がある)事例
見えるのがあたりまえとして作られている製品は困る(障害がある)
→目の見えない人には「情報が伝わらない」仲間外れ
→製品の作り手はどんな心? 目の見えない人は共に生きる仲間じゃないの?
◯自分なりの工夫で障害をなくせることの紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
○白杖の役割の説明
○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
○周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
② 困る(障害がある)事例
駅にある方向を示す文字情報を事例に→周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
○「これで伝わるかな?」体験
③ 寸劇 障害を作り出す人無くす人
④ 寸劇の振り返り
⑤ 児童数名が講師を誘導する体験
4.児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
5.障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
(1)イラストを使っての障害発見演習
(2)実物を使っての障害発見演習
(3)配慮の実践 ジャンケン大会
(4)障害がどこにあるのかの振り返り
6.まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド
7.質問タイム
学校からの感想
〈児童から〉
○障害は人が生んでしまうことがあることを知って、物などを使うときには、ちゃんとしようと思いました。人が障害を無くせることも知って、少し嬉しかったです。障害者だけでなく困ってる人には優しく関わろうと思いました。
○障害が起きたりしているのは、誰かがやったからで、一つ一つ自分の行動を気をつける。そうすると、みんな気持ちよく暮らせると思った。
○目が見えないなどの障害を持ってない人でも、色んな障害があることがわかりました。目が見えない人に配慮されていないもののもとわかりました。これからやりたいことは、障害を起こさないようにする、人が嫌だと思うことをしない、自分がされていて嫌だと思ったことをしない。
○目が見えないと色々困ると思っていたけれど、周りの人が配慮をすれば困ることが減らせるんだなと気がついた。目が不自由だったり、個人差があることに対応できるように考えて行動したい。誰でも区別できたり便利に使えるものを、将来作ってみたい。
○障害を作る人がいなければ困ることが無く生活できることがわかりました。これからは、配慮をする、困っている人がいたら助ける。
〈先生から〉
○目が見えなくても私たちと同じ生活をしていること、障害は私たち自身が作ってしまっていることがある、障害を生み出さないようにしたいなどの感想を持っている児童が多くいました。
○私自身、椅子の高さや習った漢字を書くことなどは当たり前にやっていたことでしたが、それが「障害を無くす」という意識を持つことで、見方が広がりました。