概要
実施施設名 | 横浜市立上飯田小学校 |
実施日時 | 令和4年12月 1日 3~4校時10:40~12:15 |
対象者 | 4年生学年全体2クラス61名 |
内容
1.導入
(1)講師の簡単な自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2.目以外から伝わる感覚
(1)体験から感じてみよう
① 見ないでするスポーツ→どんな仕組みで見ないで楽しめるか考えてみよう
② 聞いてわかる→録音を聞いて当てる
③ 触ってわかる→筆箱から消しゴムをとりだす
(2)視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
3.日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)事例
○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
○ユニバーサルデザイン
→製品の作り手の配慮→目の見えない人も共に生きる仲間になっている
② 困る(障害がある)事例
食品パッケージを事例に「なんで困るのか」を考えてみる
見えるのがあたりまえとして作られている製品は困る(障害がある)
→なかまはずれになっているのはどんな人? 製品の作り手はどんな心?
→自分なりの工夫で障害(困りごと)を無くせることの紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
○白杖の役割の説明
○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
② 困る(障害がある)事例
駅にある方向を示す文字情報を事例に
→周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
○「これで伝わるかな?」体験
③ 寸劇 障害を作り出す人無くす人
④ 寸劇の振り返り
⑤ 児童数名が講師を誘導する体験
⑥ 私のポーズ 見ないで真似して!
4.児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
5.障害(困りごと)の真の原因を知り、解決法を想像する演習
(1)イラストを使っての障害発見演習
(2)実物を使っての障害発見演習
(3)配慮の実践 ジャンケン大会
(4)障害(困りごと)の原因がどこにあるのかの振り返り
6.まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド
7. 質問タイム
学校からの感想
〈児童から〉
○私は心のユニバーサルデザイン講座を受けて、自分が簡単に障害を作ってしまうこと、障害を無くせることを知りました。社会の障害について理解が深まったし、目が見えなくても他の感覚でわかることがたくさんあると分かりました。私は今、社会にある障害を無くしていきたいし、ユニバーサルデザイン・思いやりなどを、もっと増やしていきたいです。
○私は今回「人の行動で障害を作ることもできるし無くすこともできる」ということが心に残りました。学校で何気なくしていたことで障害を作り出してしまっていると感じました。これからは、困っている人を助ける以外にも、自分の行動で障害を無くせるような人になりたいです。
○きょうは自分にもできることがあるとわかりました。視覚障害者は何ができて何が難しいのか知りました。「自分ではどうしようもないことがあるんだ」と気づきました。白杖を持って歩いている人が困っていそうなら助けたいと思いました。社会の中の障害を見つけて「何のどこで困っているのか」を考えるようにしていきたいです。
○社会には障害を作り出す人と障害を無くす人がいることがわかりました。そして私は障害を無くす人になろうと思いました。また、ユニバーサルデザインやバリアフリーという言葉があるということも学びました。どちらも障害を無くすための言葉です。これから社会の障害をなるべく無くすようにして、街で困っている人を見かけたら優しく声をかけて助けようと思いました。
○きょう学んだ「人の行動で障害を作ることも障害を無くすこともできる」から、自分は障害を作らない無くすように頑張りたいです。一番大切なのは「思いやり」だから、思いやりの気持ちを大切にしていきたいです。「みんな違ってみんないい」と「仲間外れを作らない」ということも大切にしていきたいです。困っている人のことを、これから助けていきたいです。
〈先生から〉
○3つのキーワードが良かったです。子ども達もそれが大切だと感じることができたようです。
○体験活動が多かったので、子ども達が主体的に取り組むことができていました。
○障害について「知りたい!」と思うきっかけにもなりました。