概要

実施施設名横浜市立みなとみらい本町小学校
実施日時令和4年11月29日 3~4校時
対象者3年生学年全体2クラス61名

内容

1. 導入
 (1) 簡単な講師の自己紹介
 (2) 講座への参加の仕方について
 (3) 講座の「めあて」
 (4) 講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
 (1) 見なくてもわかる体験
 (2) だれもが視覚以外の四感を使って生活をしていることの確認と記憶と経験の重要性の確認
3. 日常生活
 (1) 屋内編 
  ① 困らない(障害がない)事例
    ○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
    ○ユニバーサルデザイン
   ⇒製品の作り手の配慮 ⇒目の見えない人も共に生きる仲間になっている
  ② 困る(障害がある)事例
    食品パッケージを事例に「なんで困るのか」を考えてみる
    見えるのがあたりまえとして作られている製品は困る(障害がある)
   →なかまはずれになっているのはどんな人? 製品の作り手はどんな心?
   ⇒自分なりの工夫で障害(困りごと)を無くせることの紹介
 (2)外出編 
 ① 困らない(障害がない)こと 
    ○白杖の役割の説明
    ○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
  ② 困る(障害がある)事例
    駅にある方向を示す文字情報を事例に
    ⇒周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
 ③ 寸劇1  障害を作り出す人 無くす人、
  ④ 寸劇の振り返り
  ⑤ 児童数名が講師を誘導する体験
4. 児童の日常への応用
    児童自身が受けている配慮  学校の設備などを事例に
5. 障害(困りごと)の真の原因を知り、解決法を想像する演習
 (1) イラストを使っての障害発見演習
 (2) 寸劇2 実物を使っての障害発見演習
 (3) 配慮の実践  ジャンケン大会
 (4) 障害(困りごと)の原因がどこにあるのかの振り返り
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな 5分
 (1)多様性の尊重
 (2)からだにある障害 と 社会にある障害
 (3)キーワードのリマインド
7. 質問タイム 

学校からの感想

〈児童から〉

○不自由な人が障害者じゃない。 私たちが障害を起こしているんだったら、もっと気をつけて障害が起こらないように気をつけようと思った。 ユニバーサルデザインは不自由な人だけようじゃない、いろんな人の役に立っているんだなとわかった。

○私は目に頼っているけど、他にも耳など頼れるものがあるんだとわかりました。 目の見えない人は目以外にの頼れるものでわからないと、生活に困ってしまうんだと気づきました。 でも自分で印などをつけたり、人に教えてもらったりしたら、障害はなくなるので、目が見えないのが障害ではないとわかりました。

○意外と身近なところで、人の手で障害を作り出していることにびっくりした。 目や耳の不自由な人は障害で困らないように、いろいろな工夫をしていることが分かった。 これからはもっと目や耳が不自由な人も、扱いやすい商品が開発されて欲しいです。

○からだが不自由でも工夫をすれば、暮らしに障害が無くなるから、あまり困ることはないかなと思いました。 お手伝いをしたら、目の不自由な人達も安心だなと感じました。

○僕は体のどこかが不自由な人に障害があると思ってました。 でも今回の話で自分みたいにどこかが動かせないとかがない人でも、少しの事で障害が生まれ出してしまうと分かりました。 これからはみんなが障害がないように、生活できるようにしていきたいと思いました。

〈先生から〉

○バリアフリーやユニバーサルデザインなど、人権を大切なものと考えるきっかけになりました。

○支援の対象という目ではなく、自分たちは多様性の中で生きているという考えになってくれると良いなと思っています。