概要

実施施設名横浜市立本宿中学校
実施日時令和5年1月31日 10:00~10:50 11:00~11:50 2回実施
対象者1年生3クラス118名を二回に分けて実施

内容

1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚 
(1)聞いてわかる体験 
(2)だれもが視覚以外の四感を使って生活をしていることの確認と記憶と経験の重要性の確認 
3. 日常生活
(1)屋内編 
 ① 困らない(障害がない)事例
   ○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
   ○ユニバーサルデザイン
 ② 困る(障害がある)事例
   見えるのがあたりまえとして作られている製品は困る(障害がある)
   自分なりの工夫で障害をなくせることの紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
   ○白杖の役割の説明
   ○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
 ② 困る(障害がある)こと
  ○駅の表示板を事例に
   →周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
  ○これで伝わるかな体験
③ 寸劇  障害を作り出す人無くす人
   一般的誘導法の紹介を含む
4. 生徒の日常への応用 
  ○生徒自身が受けてきた・受けている配慮の確認
5. 障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
(1)イラストを使っての障害発見演習
(2)実物を使っての障害発見演習
(3)障害がどこにあるのかの振り返り
6. まとめメッセージ
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド

学校からの感想

〈生徒から〉

○キーワードがすごく印象に残りました。そして、障害は人の体ではなく、誰かが作っているものなのだと理解できました。障害は誰でもつくれて、誰でもなくせるなら私はそもそも作らないように、体に障害がある人がいる、いないに関わらず周りに気を配っていこうと思いました。配慮も、誰かだけ配慮がされて、誰かはされてないことが多く、それが共生を壊しているということを初めて知って驚きました。

○自分の行動によって、障害が作られたり、消されたりするので自分の行動を気をつけるべきだと思った。また、自分で障害を消すことができるということは他の人が作ってしまった障害も行動によって消せるということに気づいたのでこれからの自分の行動に生かそうと思った。「みんな違ってみんないい」これはどんな人にも当てはまる言葉だと感じたし、実際そのとおりだと思った。みんなが共生するためには配慮が大事で、それを大事にしたいと思った。

○障害と聞くと体が不自由な人と想像していましたが、障害は私達身の回りにもあって、人が作ってしまっているということがほとんどだと分かりました。生活の中でもちょっとした配慮や気遣いがあればなくすことができるということは大切だなと思いました。

○見えないから可哀想なのではなく、ただみんなと違うところがあるだけで、髪の色が違うなどと同じということを知りました。でもできることだけでなく、できないこともあるからしっかりおぎなって支え合って生きること、共生が大切だと思いました。

○私は聞いて障害を作ってるのは自分たちなんだなということに気付かされたし、バリアフリーをしているものもあればしていないのもあって、環境に困っている人は何人もいるから今後バリアフリーが増えるといいし、皆が助け合える社会や障害を作らず、相手のことを考えていける社会が成り立っていければいいなと思いました。自分自身も相手のことを考え障害を作らないようにしていくように心がけていければなと思いました。    

○少しの配慮や気遣いがみんなが快適に障害なく暮らすことができるようになる第一歩だということがわかったから、自分でできる物をどかすなどのことはしたいと思った。また、視覚障害者の方が困っているときにどんな対応をしたらいいのか知ることができた。そして、それを活用することができるといいと思った。

〈先生から〉

○よく話を聞いていたと思います。多くの生徒がさまざまな気づきを得ている様子でした。

○生徒の反応がよく、寸劇の反応が特によかったという印象を受けました。身近な画像を使っていただいたこともよかったと思います。