◆主な講座の流れ
- 導入と講師の自己紹介
- 誰もが「視覚以外の感覚+記憶と経験」を使って暮らしていることの確認
- 講師の日常生活
◯ 視覚以外の感覚で伝わるものには障害(バリア)はないので困らない。
見ないと伝わらないものは障害(バリア)があるので困る。
○障害(バリア)をなくす3つの社会の仕組み
・ ユニバーサルデザイン(UD)
・ バリアフリー(BF)
・ 人の配慮
◯ 講師自身の体の状況はいつでも「目が見えない」ということで変わらないが、
製品・設備・制度・サービス等を提供する人の意識が「多様な人がいて当たり前」になっているのかにより
障害(バリア)は作り出されたり無くなったりする。 - 受講者自身が受けている配慮の確認
○ 目の見える自分自身も社会の配慮を受けているので障害がなくなり、困らないで生活できていることの想起
→ 誰もが自分にとって使いやすいものがあったり配慮を受けることで、
はじめて障害がなくなり、困ることなく暮らせることを確認する - 障害発見演習
◯ 障害は「人の意識も含めた社会環境に存在しているもの」であり、
からだの不自由は人の「一人ひとりの違いであること」を理解する。
◯ その障害は「誰もが作り出したり無くしたりできること」を理解する。 - まとめメッセージ ○一人一人の違いを認め合い、仲間外れを作らないようにすると、障害を作らない、あったらなくせるようになれます。 まずは自分たちの生活から障害をなくすことからはじめてください。
◆児童・生徒さんの感想より
<先生から>
○ 「心のUD」という、子どもたちの心から障壁をなくそうとする取り組みに大変感動しました。教員である自分でさえ健常者であるが故の偏見を持っているのだと気づかされました。
○ 実際に身近な具体的なものを使って、障害の有無を体験することなどできて、子ども達は講師の話がストンと落ちたようです。話をしっかりと受け止められていたようです。
○ 自分たちが今日からでもできることをお話ししてくださったので、最後までしっかりと話が聞けていました。
<児童・生徒の皆さんから>
★ 小学生
○ 一番大切なことを知ることができました。それは、障害を作る方でなく、無くしていく人になりたいです。一人ひとりが違ってみんないいところがあるので、みんな違ってみんないいと思います。
○これからの自分はどうやって配慮していこうか、障害を無くしていこうかと考えさせられました。不自由な人だけでなく、低学年・高学年の人にもみんなにも障害はいけないと思うので配慮していきたいと思います。
○ この勉強をしてよかったです。
なぜならば、この勉強をしないで大人になったら配慮しない人になってしまったと思ったからです。
○ 私はこれからは相手の立場に立って行動していきたいと思いました。街で困っている人がいたら声をかけていきたいです。
○ 私は、人と違うということが恥ずかしいことだと思っていました。そのため、障害を持つことも恥ずかしいと考えていたかもしれません。しかし、今日、話を聞いてそれは違うとわかりました。
○今日のお話で目が不自由になっても普通に暮らせるのがわかって安心しました。もし僕が目が見えなくなっても大丈夫なんだなと思いました。
★ 中学生
○ 今回の話を受け、普段と違う視点から考えることができました
他人との違いを認めることを恐れず、もっと広い視野を持てるようにしたいです。
○ 話を聞いて、人を思いやることは大切なことだとあらためて思いました。
配慮することは目が不自由でない私たちにも大切なことだと思います。
だから、僕も人を思いやる気持ちを持ちたいです。
○ 人は障害を作ることも無くすこともできるという話に共感しました。
みんなは集団の中で生きているから、なおさら一人の行動が周りに強く影響するのだろうと思います。
○小学校の時にアイマスクで歩いたことがあって、とても怖くて何もできませんでした。こんな怖い世界がずっと続いているのに生きていてすごいと思っていましたが、きょう、それはちがうことがわかりました。
★ 高校生
○ 障害は自分たちの行動でできたりできなかったりするので、障害者という言葉は少しおかしな気がしました。そのような言葉が生まれないよう、自分も努力していきたいと思います。いや、当たり前のようになりたいと思います。
○ 私たちが普段何気なく過ごしていることも、たくさんの配慮があって成り立っているのだと知りました。私たちも障害を作ることも無くすこともできます。それなら私は障害を無くす人になりたいので、身の回りで気遣えることには積極的に関わっていきたいです。
○ 相手が障害を持っているからではなく、誰に対しても配慮ができる人になりたいと思った。
○ 身体の不自由な人のために作られたものが、自分たちの生活の中でも役立っていてすごいと思った。自分の将来はまだ具体的に決まっていませんが、将来そのようなものを作ってみたい。