概要
実施施設名 | 横浜市立上菅田笹の丘小学校 |
実施日時 | 令和4年12月 1日 1~2校時(8:40~10:10) |
対象者 | 4年生 学年全体5クラス 176名 |
内容
1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
(1)見なくてもわかる体験
1) 聞いてわかる
2) 触ってわかる
(2)だれもが視覚以外の四感を使って生活をしていることの確認と記憶と経験の重要性の確認
3. 日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)事例
○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
○ユニバーサルデザイン
→製品の作り手の配慮→目の見えない人も共に生きる仲間になっている
② 困る(障害がある)事例
見えるのがあたりまえとして作られている製品は困る(障害がある)
→なかまはずれになっているのはどんな人? 製品の作り手はどんな心?
→自分なりの工夫で障害(困りごと)を無くせることの紹介
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
○白杖の役割の説明
○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
② 困る(障害がある)事例
駅にある方向を示す文字情報を事例に
→周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
○「これで伝わるかな?」体験
③ 寸劇 障害を作り出す人無くす人
④ 寸劇の振り返り
⑤ 児童数名が講師を誘導する体験
4. 児童の日常への応用
児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
5. 障害(困りごと)の真の原因を知り、解決法を想像する演習
(1)イラストを使っての障害発見演習
(2)実物を使っての障害発見演習
(3)配慮の実践 ジャンケン大会
(4)障害(困りごと)の原因がどこにあるのかの振り返り
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド
7. 質問タイム
学校からの感想
〈児童から〉
○今日の講座を受けるまで、障害とは体のどこかしらが不自由なことだと思っていました。でも今日の講座を受けて、障害は人の気持ちによって作ることもなくすことも出来るのだと知りました。 ユニバーサルデザインやバリアフリーなど、誰もが障害なく気持ちよく過ごせるように配慮や声かけをしたり、仲間はずれを無くせるような人になりたいと思いました。 自分たちにもできることがあるから、自分にできることを積極的に進んでやってユニバーサルデザインしたいです。講座を受けるまでバリアフリーもユニバーサルデザインも知らなかったです。
○目が見えるのが当たり前ではなく、いろいろな人の違いや気持ちを考えて、仲間はずれにしないという考え方を持って、障害を作らないようにしたいです。 そして声をかけて障害を減らしたり手伝いをしたりできるような人になりたいです。みんな違ってみんないいという言葉が、一人一人の違いや良さを表していて、とても素敵だと思いました。 これからは障害をなくしていけるように声をかけたりしたいです。 そして障害をなくしていけるような人になりたいです。
○僕が思ったことは、なぜ障害の無い信号やスロープが、社会に少ししかないのかと思いました。 なぜ知らないうちに、からだに障害がある人に安心じゃない環境にしてしまうのだろうかと思いました。
○私たちの日常は普通と言われているが、目が見えない人、足が不自由な人、誰もが同じでなければいけないわけではない。 みんなが違ってこそ良い社会になると思い、誰かが誰かを助けることにより、良い社会ができると思いました。
○前まで目が見えない人や、障害を持っている人はかわいそうだなと思っていました。 けど、みんな一人一人が気をつけて、配慮などをしていけば障害がなくなるんだと分かりました。
○社会にいろいろな障害があるので、僕は障害をなくすことなどをしていきたいと思いました。 からだに障害を持っている人が悪いのではなく、作ってしまう人が悪いと思いました。 これからは障害を作らないように気をつけたいです。
○世の中みんな誰でもが楽しく暮らせるには、障害をなくす人がたくさんいて、 障害を作る人は世の中を困らせる人だから、僕は障害をなくす人になりたいです。
〈先生から〉
○子どもたちの障害の概念や、捉え方が変わったように思います。素直に感じたことを実践しようとする子たちなので、講座以降、障害を生み出さないような人になりたい、と思い、椅子をしまうなどして、気を付けている様子が見られました。
○教師も誰もが暮らしやすい、という視点をもって、子どもたちに声をかけ、ユニバーサルデザインのあるクラスにしていきたいと考えました。