概要
実施施設名 | 法政大学第二中・高等学校 |
実施日時 | 第一回目 令和5年1月11日 13:25~15:15 第二回目 令和5年1月18日 13:25~15:15 |
対象者 | 高校3年生 講座選択生徒16名 |
内容
第一回目
5校時
◯障害が作られる原因に気づき、どうすれば障害を無くしていけるのかを考える
→目が見えない見えにくい人の生活および生徒自身の生活の中から障害が社会にあることを理解する
6校時
◯障害を無くす一つの手段としての点字を学ぶ
点字の歴史、なりたち、簡単な点字のルール等
実際に書いてみる
次回に向けての宿題
◯家庭や街にある点字表示を探して写真に撮ってくる または持ってこれるものは持ってくる。
◯短文を点字で書いてくる。
◯グループ討議の課題「津久井やまゆり事件」について調べてくる。
第二回目
5校時 *生徒を4グループに分けて、添削とグループ討議を順番に実施
○生徒が点字で書いてきた短文を講師が読みながら添削
(身の回りにある点字についても含む)
○グループ討議 なぜ津久井やまゆり事件の被害者の家族は名前の公表を拒んだのか
6校時
○グループ討議の発表と全体討議
○なぜ障害を社会モデルで考えることが重要なのか
→SDGsの大きな目標である「誰一人として取り残さない社会」を構築するのに極めて重要な考え方であることを理解する
学校からの感想
〈生徒から〉
○SDGsやバリアフリーという言葉は学校の授業などでよく耳にしていてどのようなものかというのも学ぶ機会はありましたが、話を聞いて身近なものであり、誰一人困ることない社会になるように変えていく必要があるのだと感じました。
○障害というものについて、点字について、実際点字を利用している方からお話を聞くことができ、とても良い機会に恵まれたと思いました。 授業で学んだことによって、街中で歩く際の視野が広がりました。 障害を作らないための配慮を積極的にすることで多くの人が生きやすい社会を作ると思うので、街中で困っている人がいたらどういう配慮が必要なのかを考え、行動できるようになりたいです。
○やまゆり園の殺人事件について、容疑者の思考などから事件の背景などを深く考えることが出来ました。 点字の学習も普段生活している中では触れてこないものだったので、学習していて新鮮で楽しく学習できました。
○視力に障害があっても健常者の人と同じように生活できることもあれば、配慮が足りずに不便なこともあることがわかりました。 私は配慮ができる人になりたいです。
○障害に対する考え方がとても変わりました。 障害への偏見は持っていないと思っていたけど、私は偏見を沢山持っていたのだと気づくことが出来ました。 障害は、支援が不足しているから生じてしまうもので、もっと支援があれば障害は生じないのだと言うことを聞き、障害は周囲が作り出してしまっているものなのだと考えるようになりました。 私は障害を減らすように、色々な人の手助けをこれからしていきたいと思います。
○障害について改めて考えて、多くの発見がありました。 障害を障害だと思わない世の中を作っていきたいです。
〈先生から〉
○社会という大きな枠を意識させることが本講座でできたので良かったです。
○視覚障害に限らず、誰もが障害を感じない社会を創っていこうと意識しているように思えます。