概要
実施施設名 | 横浜市立文庫小学校 |
実施日時 | 令和4年12月14日 1~2年生 45分間 3~4年生 60分間 5~6年生 60分間 3回に分けて実施 |
対象者 | 全校467名 |
内容
<1~2年生 45分間>
1. 導入
(1) 自己紹介
(2) 講座の参加の仕方について(声出しを促す)
(3) 講座目的の提示 「みんなが楽しく暮らせるには」
(4) 3つのキーワードの提示
2. 見ること以外でわかること
(1) 五感のうちの視覚以外の四感の確認
(2) 音あてクイズ
(3) 四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
3. わたしの生活 家の外
(1) 白杖歩行 白杖の2つの役割 と 点字ブロックの意味
(2) 人と歩く方法
(3) 盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
(4) 周囲の人の配慮で障害が激減する
① 寸劇を使って 障害を作る人・無くす人の確認
② 寸劇の振り返り
③ どんな仕組みや配慮があったら見えない人にも信号の合図が伝わるか?
④ 代表児童の誘導体験
4. 社会の障害を見つけて解決する演習
(1) イラストを見ての演習
(2) 実物を見ての演習
(3) 障害は個人の体でなく社会にあることの確認
5. 配慮の実践 じゃんけん大会
(1) 見えない人も仲間に入れるじゃんけんの方法を考える
(2) 実際に児童と講師とで ジャンケンを行う
6. まとめメッセージ
(1) 多様性の尊重
(2) みんなが楽しく暮らせるには
(3) キーワードのリマインド
<3~4年生 60分間 5~6年生 60分間>
1.3つのキーワードを画像に映し出して、全員で声を出して読む
2.講師の自己紹介
3.白杖歩行とは
4.日常生活の紹介
(1)五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
・ 聞いてわかる
・さわってわかる など (音当て体験含む)
(2)画像を出しての、自分自身の工夫
(3)画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
(4)画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
(5)人的サポートの重要さを説明
5.ちょっとした配慮、声掛の体験
6.ジャンケンを通した、障害、配慮の体験
7.児童自身が受けている、受けて来た「配慮」を具体的な事例を挙げて説明
8.机と椅子を使った、障害、配慮の体験
9.簡単な社会モデルで捉えた障壁の考え方を説明
10.まとめ、
◯社会にある障害は作り出すこともなくすこともみんなの気持次第で出来ること
◯お互いに配慮や共生の気持に溢れた社会が出来ることが、みんなが快適に暮らせる社会の実現に繋がること
学校からの感想
〈児童から〉
<1~2年生>
○人のなにか一つがちがうからって、なかまはずれにしたり、いじめたりしない。 あいてのきもちを考えてこうどうする。
○まちや学校で どんなふうにすればいいのか わかりました。 ちょっとのことで色々なことが かわることが わかりました。
○こまってる人がたくさんいるのが わかりました。 わたしも やさしいもうどう犬のように、人の力になりたいです。
○お話をきいて、こまってる人をたすけたいと おいもいました。
○みんなが きもちのよい みらいになると いいとおもいました。
<3~4年生>
○私は配慮するだけで障害がなくなると聞き驚きました。 私がいつも普通にやっていることが、ある人にとっては障害ができてしまうのだと思い、これからは普段やっていることをする前に、そのことをして相手が困らないかを、考えてからすると良いと思いました。
○耳が聞こえない、目が見えないということを、私は今まで障害、又は障害者と言っていました。 けれど講演会を聞いてそれは障害ではなく、個性なんだと知れました。 そしてその人たちに立ちはだかる障害は、人々の思いやりでなくすことができるということに気づきました。
○社会はどんな個性があっても生きていくことができる。 そして一人一人の思いやりによって、障害をなくしていき、よりよい社会をつくることができると知った。 障害を作ってしまったら、周りの人に迷惑がかかってしまうので、障害を作らず、なくそうと思った。
○人それぞれの個性があっていい、みんな違ってみんないいということをしっかり学びました。
○私は友達などに障害を作らないようにしたいです。そしてみんなが仲の良いクラスにしたいです。
○思いやりの大切さを知りました。思いやりがあると、みんな笑顔になると思いました。
○僕が目が見えなくなったらきょうのお話を参考にしてみたいです。
<5~6年生>
○私は配慮や共生は大事だと思いました。やっぱり仲間外れとかは絶対ダメなんだなと改めて思いました。 障害のない世界になるよう頑張ります。
○配慮すれば障害者でもバリアフリーになれて、共生をすれば大勢の人がつながれる。 そして障害があってもなくても「みんな違ってみんないいこと」が重要だと思った。
○世の中には色んな人がいる。みんなそれぞれの特徴がある。 みんな違ってみんないい。
○全員が誰でも障害を作ることができてしまうことと、誰でも障害をなくすことができると知った。
○障害は目が見えないなどの不自由じゃないとわかった。 障害は大変だと思ったけど、人が配慮しあうと、大変じゃないと思った。
○人と人との間にある障害は仕方ないと思っていたが、それを自分たちで作ったり、なくしたり、コントロールできることを知った。 これからは障害を見つけたらなくして行こうと思った。
〈先生から〉
○実際にどのように生活されているかなどを話していただき、子どもたちの印象の中にも残ったようです。 講座後に数人の子どもが個人的にご挨拶に伺ったのを見て、大事な話を聞かせてもらったと思ったのだなと感じました。
○学校内の身近な場面から、困ったことをなくすことができるという例示をしていただいたので、子どもたちは意識して自分や周りの人が困らないように行動しようとしていました。