概要

実施施設名横浜市立日限山小学校
実施日時令和5年1月25日 2時間目(低学年1・2年生) 9:25~10:10
          3時間目(中学年3・4年生)10:30~11:15
          4時間目(高学年5・6年生)11:20~12:05
対象者全校469名

内容

<低学年1・2年生>
1. 導入
(1) 自己紹介
(2) 講座の参加の仕方について
(3) 講座目的の提示
(4) 3つのキーワードの提示
2. 見ること以外でわかること
(1) 五感のうちの視覚以外の四感の確認
(2) 音あてクイズ
(3) 五感のうちの視覚以外の四感の再確認と記憶と経験の重要性の確認
3. わたしの生活 家の外
(1) 白杖歩行 白杖の 2 つの役割 と 点字ブロックの意味
(2) 人と歩く方法
(3) 盲導犬歩行 盲導犬がしていること と されると困ること
4. 周囲の人の配慮で障害が激減する
(1) 寸劇を使って 障害を作る人・無くす人の確認
(2) 寸劇の振り返り
(3) どんな仕組みや配慮があったら見えない人にも信号の合図が伝わるか?
(4) 代表児童の誘導体験
5. 社会の障害を見つけて解決する演習
(1) イラストを見ての演習
(2) 実物を見ての演習
(3) 障害は個人の体でなく社会にあることの確認
6. 配慮の実践 じゃんけん大会
7. まとめメッセージ
(1) 多様性の尊重
(2) みんなが楽しく暮らせるには
(3) キーワードのリマインド

<中学年3・4年生 高学年5・6年生>
1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「めあて」
(4)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
(1)聞いてわかる体験 
(2)だれもが視覚以外の四感を使って生活をしていることの確認と記憶と経験の重要性の確認 
3. 日常生活
(1)屋内編 
 ① 困らない(障害がない)事例
  ○既存の聴覚情報・触覚情報の活用
  ○ユニバーサルデザイン
 ② 困る(障害がある)事例
(2)外出編
 ① 困らない(障害がない)こと
  ○白杖の役割の説明
  ○周囲の音や点字ブロックなどの足裏からの感覚
  ○周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
 ② 寸劇  障害を作り出す人無くす人
 ③ 寸劇の振り返り
(3)配慮の実践  ジャンケン大会
4. 児童の日常への応用
  児童自身が受けている配慮  学校の設備などを事例に
5. 障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
(1)イラストを使っての障害発見演習
(2)実物を使っての障害発見演習
(3)障害がどこにあるのかの振り返り
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのかな
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインド 

学校からの感想

〈児童から〉

<低学年1・2年生>
○盲導犬がそんなに役に立っているなって初めて知りました。 僕も盲導犬みたいに役に立ちたいです。

○こまっている人に声をかけたいです。 困っている人とかに、やって欲しいことをやりたいです。 役に立ちたいです。

○仲間はずれにしないって大切なんだなと思いました。 声をかけあったり、周りをよく見て暮らしていきたいなと思いました。

○「目の不自由な人がいるんだな」と思いました。 世の中にはそういう人が仲間はずれになる原因が、ひそんでいることを知った。

○盲導犬ってこんなにすごいんだとびっくりしました。 人を困らせないようにしたいです。

<中学年3・4年生>
○みんな違って、みんながいい。 だから困っている人がいたら助けて、自分が困っていたら周りの人に助けてもらうことを、大切にしようと思いました。

○「配慮・仲間はずれにしない・みんな違ってみんないい」などの話を聞き、これから他の人に、思いやりをもって仲間はずれにしないことにしようと思いました。

○障害ができるのは、周りの物や、前に使った人の片付けかたでも、障害が起こることを知りました。 これから私もみんなが障害にならないように、きちんと片付けたり、するようにしたいです。

○日常の様々な障害は、私達が少し工夫するだけで、なくすことができることを知りました。 これからも人の違いを大切にして障害をなくしたいです。

○障害というものは病気だけじゃなく、自分たちが障害を作り出してしまうこともあると知って、みんなが過ごしやすい社会を作り出さなきゃと思いました。

○自分も誰かの障害をなくすために、できることをする、という目当てが思いつきました。困っている人を助けられる自分になりたいです。

<高学年5・6年生>
○みんなに人権があって、障害がある人も使えるユニバーサルデザインや、バリアフリーのようなものが、どんどん作られて、みんなが住みやすい社会にしていきたいと思いました。 また周りの人にとっての障害を、作らないように配慮したいです。

○この世界に「からだの障害」などは関係ないということを知りました。 僕は自分たちが障害を作っているということを詳しく知りました。 これから目が見えるのが当たり前ではなく、目が見えない人もいるのだから、徐々にこの世界を変えていきたいと思いました。

○障害は自分たちの関わりが無いものではなく、自分たちにも関わりのあるもので、もっと配慮して皆が平等でありたいと思いました。

○身の回りの物が、見えるのは当たり前で作られているものがあって、目が見えない人のことを考えていないものが多いということがわかりました。 障害のない社会にするためのユニバーサルデザインが、もっと広がってほしいと思いました。

○目が見えない人や、周りの人と違う人が、生きやすい社会にするために、他者を思いやる心をもって生きていくことが大切だということを知りました。 また自分自身が周りの人と違っても、恥じるようなことではないことを知りました。

○今日のお話を聞いて、誰もが使いやすい生活しやすい環境を作ることが、大切だなと思いました。 また、誰にも障害が起きないように、生活していきたいなと思いました。

〈先生から〉

○打ち合わせで丁寧に説明していただいたこと、その後もメールや電話で内容を詳しく確認できたので、よかったです。

○子どもに分かりやすく、障害とは何なのか等初めて聞く話に関心をもっていたようです。