概要
実施施設名 | 横浜市立栗田谷中学校 |
実施日時 | 令和4年10月28日 9:25~14:00 ※朝の全体会の後に1クラスずつ、4講座実施 |
対象者 | 1年生 学年全体4クラス 164名 |
内容
1. 導入
(1)簡単な講師の自己紹介
(2)講座への参加の仕方について
(3)講座の「目的」
(4)講座の「キーワード」
2. 目以外から伝わる感覚
(1)だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
(2)聴覚で判断する体験
(3)視覚以外の四感の再確認と経験と記憶の重要性の確認
3. 日常生活
(1)屋内編
① 困らない(障害がない)こと
すでにある聴覚・触覚情報の活用(台所を事例に)
ユニバーサルデザイン製品の利用(iPhoneを事例に)
② 困る(障害がある)こと
「障害が作り出されているもの」の紹介(食品パッケージを事例に)
(2)外出編
① 困らない(障害がない)こと
バリアフリー製品(城杖・点字ブロックを事例に)
② 困る(障害がある)こと
「障害が作り出されているもの」の紹介(歩道上の駐輪を事例に)
(3)配慮の実践 じゃんけん大会
4. 生徒自身が受けている受けてきた配慮の確認
5. 障害を見抜く視点の獲得と解決法を創造する演習
(1)イラストを使っての演習
(2)実物を使っての演習
(3)障害がどこにあるのかの振り返り
6. まとめ…どうしたら障害を作り出さない配慮ができる人になれるのか
(1)多様性の尊重
(2)からだにある障害 と 社会にある障害
(3)キーワードのリマインドと生徒さんへのメッセージ
学校からの感想
〈生徒から〉
○今までは見えないことが障害だと思っていたけど、今は見えないことが障害ではなく、人や社会のあり方がその人にとっての障害だとわかった。 障害をなくすためには一人ひとりが努力して無くしていかないといけないと思う。
○社会がもっとユニバーサルデザインについて意識すれば、視覚障害もなくなると思った。
○「配慮 共生 みんな違ってみんないい」この3つを聞いて共生というワードが印象に残りました。 なぜかというと、目の見える人は音が無くても信号がわかる。 目の見えない人には音が無かったら信号がわからない。 目を見えるようにすることはできない。 でも、信号機に音を付けたり工夫をすれば、目の見えない人でもわかるようになる。 このように、目の見える人だけが生活できるようにするのではなく、目の見えない人や他の障害を持っている人でも普段通りに生活できる環境を作るのが大切だと思いました。
○一人ひとりに個性があり、見えることが当たり前ではないこと、そして、私たちの行動で障害を作り出したり、なくしたりすることができることがわかった。 また、迷惑をかけることと違い、助けを求めることは良いことだということもわかった。
○障害は障害者だけじゃなく全員にあるものだということを知りました。 小さい頃にできなかったことや、大きくなってできなくなったもの、それも一種の障害なのだと知り、今まで考えていた「障害」のイメージや考えが大幅に変わることができました。 講師が言っていた3つのキーワードの「みんな違ってみんないい」がすごく心に残っています。 この言葉道りな社会にこれからなって欲しいと感じました。
〈先生から〉
○考え方ひとつで、障害を無くせるという考えに変わった生徒が多かったと思います。 視点の置き方を多面的にできるようになりたいと思いました。 これからは頑張って声をかけたり、障害となるものを取り除けるようにしたい、との生徒の声が多かったです。
○学校や生活内での身近な事例が挙げられていたことで、自分自身で障害をなくすこともつくることもできてしまうということが1番ささっていた内容でした。