概要

実施施設名横浜市立本郷中学校
実施日時令和5年12月20日 5校時
対象者全校生徒 472名

内容

(1)3つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む
(2)講師の自己紹介と体験談
(3)画像を出して、代表の生徒さんに、「配慮」と「障害」の関係を問いかける。
(4)日常生活の紹介
 ①五感のうちの視覚以外の四感+記憶の活用
   人が見ること以外で周りのことがわかることの確認
 ②画像を出しての、自分自身の工夫
 ③画像を映し出しての、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
 ④画像を映し出しての、バリアフリーデザイン製品の紹介とその意味
 ⑤人的サポートの重要さの説明
(5)生徒自身が受けている、または受けてきた「配慮」の説明
   机と椅子を使った、「障害」「配慮」の体験
(6)簡単な社会モデルで捉えた障害の考え方を説明
(7)まとめメッセージ


 

学校からの感想

〈生徒から〉

★1年生
○障害という言葉の本当の意味を知りました。学んだことを活かしてまずは学校内での思いやり、それから街での思いやりを大切にしたいと思いました。

○本当の障害とは、その人自身のことなのではない事が分かった。なので障害は私たちの身近なところにある事を知った。共生…共に助け合って生活する、困っている人がいたら助け合うことが大事。人が困らないように配慮することも共生の一つだと思いました。

○人って話しかけるのが怖かったり、巻き込まれたくないから、そんな理由で思いやりや配慮をしないことにより、障害が起きてしまう。私ももしかしたらこの話を聞かなければそうかもしれなかった。だから今回のことを少しでも意識する。

○目が見えないことは障害ではなく周りの人々の思いやりのない行為が障害だという考えはとても納得いきます。目が見えないことは立派な個性と聞いたとき、自分が「へん」だと思うことも個性と気づき、自信がつきました。

○障害の意味を違う意味にずっと捉えていて、講演を聴かせて頂いて自分の話でもあることを知り、障害をつくる立場ではなく無くす立場になろうと思いました。助けるではなく配慮をもって生活していきます。

★2年生
○何も知らないまま無関心になるのではなく興味を持つことが大事だと思いました。

○自分とその周りにいる家族や友達との間でも、思いやりを持つか持たないかで、障害がつくられるということを知った。なので、日頃の生活から、相手を思いやる気持ちを忘れないで過ごしたいと思った。

○障害は自分に関係ないと思ったけど、自分で作ることもなくすることもできることを知って、意識して、減らしていきたいと思った。

○お互いの違うところに興味を持つのが大事だとわかった。少しの気遣いとか思いやりで障害をなくすことができるというのをあらためて気づけたのでこれから意識したい。

○やはり、普段の生活をしていると、高齢の方や、障害を持っている方は、別に思ってしまう。でも、どんな人でも助けは必要だし、助け合わないといけないのは間違いないと思う。また、配慮や障害という言葉は自分に当てはめることはしていなかった。しかし、今日の講演で配慮や障害という言葉は老若男女問わず、みんなに使う言葉であり、みんなが意識すべきことだと知れたのが自分にとっては良かったと思う。

★3年生
○「配慮」の大切さに気づきました。お互いの特性をバカにするのではなく、認め合って、尊重しあえる関係を自分の近くからつくっていきたいなと思いました。「障害」とは、目に見えるものだけでなく、心のなかにも必ずあると思うので、できるだけ相手のことをくみとってあげたいなと思いました。

○「障害」というとなんだが自分とは程遠い世界のことのように感じてしまっていたけど、講演を通して、私たちの日常生活の中にある色々な人にとっての様々な障害は「思いやり」で乗り越えることができると知って、身近に感じれるようになりました。自分たちも含めたそれぞれ異なった個性を持っている人たちが、みんな過ごしやすいように「思いやり」の心を忘れずに生活していきたいなと思いました。

○正直、障害の人のことをかわいそうとか普通に生活するのは難しいんじゃないかと思ってた。でも話を聞いて目が見えなくても普通に生活できることを知って勝手な偏見で物事を見るのはやめようと思った。自分で障害をつくらずに思いやり、共生を意識して生活しようと思った。障害という言葉をつかわず、一人ひとりの個性を大切にしようとも思った。

○障害者っていうような言葉があるけれど、障害と言われるようなものをそれぞれの個性として捉えることができるようになればよりよい社会になっていけるのかもなと思いました。これからはそれぞれ別々の個性を持つ人がいることを考えてお互いがそれぞれに困ってしまうことを作り出さないようにして、なくしていくことが大切だなと思いました。講師の「目が見えないという僕の個性に感謝して」という言葉から、目が見えない=かわいそうとか、嫌だろうなと言うわけではなく、それを個性として捉え、「みんな違ってみんないい」個性はそれぞれでいい、周りから勝手な偏見で決めつけちゃだめなんだな、ということを再確認することができました。とても興味深くて深い話だと思いました。

○障害という意味を理解することができた。私は障害は障害のある人のことを言うのかと思っていたけど、そうでわなくて、私たちや社会が作っているものであって、それを一人一人が思いやれば障害はなくなると思う。学校生活や社会の中で気づかずに障害を作ってしまうことを知り、自分もしてしまっているかもしれないと思い、今まで以上に気をつけて生活していきたいです。そして、障害を作らないように注意するだけでなく、その障害に気づいて率先してその障害をなくせるように注意したい。

〈先生から〉

○生徒は障害の解釈が180°変わったように感じます。障害をつくる立場ではなく無くす立場になろうと考えていました。助けるではなく配慮をもって生活していこうと考えられていました。

○生徒だけでなく、教員(大人)にとっても今までにない考え方をいただいたように思い、学ぶことがとても多かったです。