ユニバーサルデザインとは違い、デザイン対象を特定の身体状況の人に限定して、その人への障害(バリア)を軽減する(なくす)製品やサービスのことです。
また、すでに社会にできてしまっている障害を取り除くこともバリアフリーと呼びます。

 見えない見えにくい人を対象としたバリアフリー製品の例

・点訳本

点字本、左手で読んでいる写真

・白杖

直子さんの白杖を持って歩いているイラスト

・視覚障害者誘導ブロック

点状ブロック・線状ブロックの誘導ブロックの写真

・触読式時計

触察式腕時計(文字盤が黒)と文字盤の部分が拡大された写真

・点字上皿はかり

凸点付き上皿はかりと盤面についた凸点のアップ写真

 社会にできてしまっている障害を取り除く例

・数段の段差がある
→スロープを設置して障害(バリア)をなくす

スロープを設置して障害(バリア)をなくす受講者配布用冊子p15下のイラスト

・印刷した文字のメニューしかない
→アクセシブルなWebでメニューを公開したり、点字でメニューを作成したり、口頭で読み上ることで障害(バリア)をなくす

 ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

一概に線引きできるものではありません。
ユニバーサルデザインのところで紹介したように、はじめは機能障害のある人へのバリアフリーデザインとして作られたものが、機能障害がない人にも使いやすいものとして認知され、社会にそのデザインが定着したものも多くあります。

また、食品パッケージなどにおいて、「印刷文字」と「点字」の複数の情報発信のしくみがあるパッケージがあります。
最初から多様な人への情報伝達を意識しているユニバーサルデザインと言えますが、点字表示に着目すると特定のからだの状況の人に配慮したしくみが付加されているので、バリアフリーとも言えます。

★ユニバーサルデザイン
★人的配慮(適切な調整)