[表紙] 冊子タイトル: 「障害」ってなんだろう・「障害」はどこにあるんだろう サブタイトル: 体にある障害と社会にある障害 ★イラスト この冊子のナビゲートキャラクター直子さんが白杖を持って中央に立っている その周囲に、女子高生、ベビーカーを押す男性、荷物を持った少年、盲導犬といっしょに歩く女性、カップル、自動車、自転車、自転車に乗る人、猫、両手をあげた子ども、ボールを追いかける女の子、車椅子にのる人、幼児戸手をつないだ妊婦さん、杖をつく高齢者、松葉杖の男性等が円く取り囲んでいる。 (p26,27のカフェに集まっている人々はこの中にもいる) 本文 あなたの気づきと行動でだれもがともに暮らせる社会づくりを目指して! p2 タイトル: 私は直子!「見えない」という体の障害があります ●本文: この冊子では、直子さんの生活を通して「障害」が作られる原因に気づき、どうすれば「障害」をなくしていけるのかをみなさんと考えていきます。 ★イラスト 白杖を持った直子さんの全身(左向きで左方向に歩いている感じ、笑顔、こちらを向いて手を振っている) ○直子さんから吹き出し: 私は直子。33さい、夫と5さいの女の子の3人家族。仕事は事務です。子どもを保育園にあずけて共働きで暮らしています。小さいときは普通に見えていましたが、中学生くらいから少しずつ見えにくくなり、結婚したときにはほとんど見えなくなりました。 p3 タイトル: 見えない人はこのようなものを手がかりにしています ★ページの上側のイラスト: 直子さんが洗濯機の点字を読みながらスイッチやボタンを触って確認している。 ○直子さんから吹き出し: これが電源ボタンね。 ●本文: 直接さわれるものは手や足、白杖などで確認します。 ★ページの下側のイラスト: 直子さんが点字ブロックに沿って歩道を歩いている。駅入口の角にはコーヒースタンド、コーヒーの香りがただよっている。入口の奥にある改札口で「ピンポン」と鳴っている音を聞いて改札口の方向と距離感をイメージしている。 ○直子さんから吹き出し: 左からは今日もいい香りがしているわ、いつものコーヒーショップね。右から「ピンポン」が聞こえるから、あと10メートルくらいで改札口だわ。 ●本文: 音やことば、においなどからも周りの様子が伝わります。 p4,5,6,7 タイトル: 直子の生活・屋内編 p4 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し ここからは、私の生活を紹介するわね!見えなくてもわかることがたくさんあるのよ。 ★上側のイラスト: 鍋やボウル・ざるなどが置いてある棚 直子さんは右手にフライパン、左手でフライ返しを持っている。 ●本文: さわれば形や材質でわかるし、さらに置き場所を決めておけばすぐに取りだせます。 ★中ほどのイラスト: 揚げ物をしている直子さん。別のコンロではやかんでお湯が沸騰してやかんのふたがかたかたしている。 ●本文: お湯のわき具合は音の変化でわかります。あげ物も油に入れたときとあがったときの音のちがいでわかります。 ★下側のイラスト: 包丁でリンゴの皮むきをしている手元 ●本文: 皮と身はちがう手ざわりなので、むき残すことはありません。 p5 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 見えなくても伝わるしくみや配慮があれば私にも知りたいことがわかるわ。 ★上側のイラスト: オフィスの机の上にパソコン、直子さんが座っていてキーボードをたたいている。耳にはイヤホン(音声が聞こえているイメージ) ●本文: 画面の文字を読み上げるソフトを入れて、キーボードで操作します。 ★左下のイラスト: スマホのホーム画面、アプリが並んでいる。その中のメールのアプリに直子さんの指先が触れている。スマホから「メール」と読み上げ音が出ている。 ●本文: このスマホはさわると音がでて操作できるようになっています。 ★右下の写真: 目盛りが触ってわかる定規 ●本文: 定規のめもりがうき出ているので、さわってわかります。 p6 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 「見えるのがあたりまえ」で作られたものは私には使えないから、自分なりの工夫でなんとかしているものもけっこうあるの。 ★左上のイラスト: 墨字だけの表示の同じ形のドレッシングのボトル、片方に輪ゴム ●本文: 片方のビンに輪ゴムを巻いて中身を区別しています。 ★右上のイラスト: 2枚のポイントカード それぞれのカード右下に点字のシールが貼ってある ●本文: 何のカードかがわかるように点字シールをはっています。 ★左下のイラスト: 同じデザインの靴下、玉留めの数で色を区別している ●本文: 色を区別するために玉どめの数でわかるようにしています。 ★右下のイラスト: お財布の中身が見えている。1万円はそのまま、5千円は半分に折って、千円は4分の1に折って入れてある ●本文: おさつは種類で区別して入れています。 p7 ★ページ一番上 いらすと: 困った直子さんの顔 ○顔から吹き出し: こんなことは工夫も無理!!いろいろな人が製品やサービスを使うことを作り手が意識してくれたら障害は作りだされないのではないでしょうか。 ★上側のイラスト: パソコンの画面 画像で作られていて音声で読み上げられない。スピーカーからは音声が出ていないイメージ ●本文: 読み上げソフトなどに対応した「作り方のルール」を守っていないホームページは、音声で読み上げられません。 ★左下のイラスト: 電磁調理器のタッチパネル式の操作盤 ●本文: 見える人しか操作できません。さわると音がでて操作できるしくみがあれば使えます。 ★右下のイラスト: 墨字の本 ●本文: 見える人しか読めません。テキストデータなどの提供があれば読めます。 p8,9,10,11 タイトル: 直子の生活・屋外編 p8 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 街でも、見えなくても伝わるしくみや配慮があれば私にもわかるわ。 ★上側のイラスト: 左側にエスカレーター、右側にトイレ入り口 駅ホーム、エスカレーター乗り口から「カイサツグチ イキ ノボリ エスカレーターデス」の音声が出ている。直子さんはエスカレーターの下側にいてその音声に気づいた様子。 トイレ入口男女別マークのところから「ミギハ ダンシトイレ ヒダリハ ジョシトイレデス」の音声が出ている。 ●本文: 音声でも案内されているからわかります。 ★下側のイラスト: エレベーターの操作盤、浮き出し文字と点字表記。スピーカーからは「1カイデス」の音声が出ている。 ●本文: 操作ボタンにさわってわかる配慮があり、階数の音声案内もあるから安心して使えます。 p9 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 人の声かけやサポートも、障害をなくす大切な配慮のひとつね。 ★上側のイラスト: スーパーの店内、野菜売り場、店員さんといっしょに歩きながら買い物をしている直子さん ●本文: 店員さんが買い物の手伝いをしてくれるスーパーが増えてきました。 ★下側のイラスト: 人混みのホーム。そのまままっすぐ進むとホームから落ちてしまいそうな直子さん。それを声をかけて止めようとしているサラリーマン。 サラリーマンから吹き出し「あぶないですよ!」と声かけしている。 ●本文: 危険を声で知らせてくれる人や迷っていたら声をかけてくれる人がずいぶん増えてきました。 p10 ★ページ一番上 いらすと: 困った直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 街でも自分勝手な行動をする人によって障害が作りだされてしまうの。 ★上側のイラスト: 人混みの中、歩きスマホの人にぶつかられて方向を失っている直子さん ●本文: ぶつかって歩く方向が変わってしまうと目的地にうまく着けなくなってしまいます。 ★下側のイラスト: 点字ブロックの上に放置自転車 それにぶつかっている直子さん ●本文: 安心して歩けるはずのところが危険な場所になってしまいます。 p11 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し: 体にある障害に合わせた支援技術の開発でもっと快適に暮らせるようになるわ。 こんな研究をしてくれる人が増えてほしいなー! [支援技術のタイトル(手書き文字、アンダーライン)] ★上側のイラスト: 直子さんがスマホに向かって「すぐ近くのカフェは?」と話をして音声検索をしている。 ●本文: 音声認識と音声合成を利用したスマホの機能 ★中ほどのイラスト: よこはまデパートと書いてある看板に向かってスマホのシャッターを切る直子さん。スマホから看板の内容の「ヨコハマデパート」と読み上げ音声。 ●本文: 写した画像を解析して文字を読み上げる機能 ★下側のイラスト: スマホの歩行ナビアプリの音声案内を立ち止まって聞いている直子さん。スマホから「6メートルサキ ミギホウコウデス」とスマホから音声が出ている。 ●本文: GPSを利用した歩行ナビのアプリ p12,13 タイトル: 直子の見えにくくなってきたとき・少しだけ見えていたとき p12 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し 少し見えにくくなってきた中学・高校時代を紹介するわ。 ★上側のイラスト: 中学生時代の直子さん、学校の校庭を歩いている制服姿の直子さん、教室の窓から友達が手を振っているけど直子さんはわからない 友達からは「直子のやつ無視した」の心の声の吹き出し。 ●本文: 中学生のころに見えにくくなり、はじめ、いろいろと誤解されました。そんなことがたびたびあり、やはり見えにくいことを友達に知ってほしいと思うようになりました。 ★下側のイラスト: 高校時代、弱視者用書見台に教科書をのせ、ルーペで教科書の文字を拡大して読んでいる眼鏡をかけた直子さん ●本文: 高校生のころは文字も見えにくくなり、このようにして教科書を読んでいました。 p13 ★ページ一番上 いらすと: ほほえんでいる直子さんの顔 ○顔から吹き出し 働きだしたころはもっと見えにくくなって、こんなふうだったわ。 ★上側のイラスト 眼鏡をかけている直子さん、目の前の看板には目の高さで大きな文字で「横浜方面→ 」と書いてある。更に看板にはバス、タクシーの文字とマークも大きく書いてある ●本文: コントラストがはっきりした大きく見やすい表示が目の高さにあるところは助かりました。 ★左下の写真: 単眼鏡とフラッシュライト ●本文: 見やすいものばかりではないので、単眼鏡やライトを使いました。 ★右下のイラスト: 白杖を持って歩くメガネをかけた直子さん。 ●本文: 人ごみではぶつかりそうなので、まだ少し見えていたときも白杖をもって歩いていました。 p14,15 タイトル: 体にある障害と社会にある障害 p14 ●本文: ここまでは直子さんの視点で見てきました。今まで見てきた生活の中で直子さんにはいつも「障害」があったでしょうか。もしかして体に障害がある人に「障害」が作りだされるのは「社会にいろいろなちがいのある人への配慮がないこと」が原因なのかもしれません。 ★上側のイラスト 音の出ない信号機のあるの交差点で直子さんが困っている。直子さんからは「今、青なのかな?」の心の声の吹き出し。 ●本文: 見えないという体の障害はその人の力で乗りこえなければならないのでしょうか。 ★下側のイラスト: 通りかかった中学生が直子さんに声をかけている。(中学生と直子さんのtwo shot) 中学生からは「青ですよ!」の吹き出し。 ●本文: 近くの人が声で知らせたり音響信号機にしたりすれば、何の障害もありません。 p15 足が不自由な人では? のタイトルが付いた囲み   ★上側のイラスト: 車いすに乗った人がレストランの前にある数段の階段のためにレストランに入れずに困っている。 ●本文: 車いす利用者は足が動かせないという体の障害があるので、自分で努力して階段をあがらなければならないのでしょうか。 ★下側のイラスト: 上の絵の数段の階段の一部がスロープになっている(階段とスロープ)。 ●本文: 車いす利用者も使えるスロープやエレベーターがあれば何の障害もありません。 囲みここまで ページの下側 ●本文: 「社会にいろいろなちがいのある人への配慮がないこと」が原因で障害が作りだされているようです。 p16,17 タイトル: 障害をなくす配慮のしくみ@バリアフリー p16 ●本文: では、社会が作りだしている障害をなくすための配慮のしくみを見ていきましょう。 ●本文: 今あるものに後から見直しや配慮を加え、体の障害に合わせて使えるようにしたものを「バリアフリー」といいます。あなたの心にあるバリア (障害 )も取りのぞいてくださいね ! 見えない人たちへのバリアフリーの例 のタイトル ★上側のイラスト ホーム上を歩く直子さん。駅ホームの階段を知らせる鳥の声、その鳥の声に気づいて振り返る直子さん ●本文: 鳥の声で知らせてくれるから初めて利用する駅でも階段の位置が分かります。 ★下側の写真: ソース容器の写真、その右側にソースの蓋の点字表記をズームした写真 ●本文: 点字は見えない人たちのためのもっとも配慮された文字です。 p17 見えにくい人たちへのバリアフリーの例 のタイトル [このページの本文は写真から出した吹き出しの中に書いている] ★左上の写真: 大活字本「(大活字本」という文字も写真の上に書いてある) ●本文: 大きな文字で書かれた本が少しずつ増えています。 ★右上の写真: 拡大読書器、白黒反転で表示している所を撮影(「拡大読書器」という文字も写真の上に書いてある) ●本文: 本の文字をカメラで写しとり、画面に大きく映しだします。 ★左下の写真: 宛名ガイド、封筒と葉書の表書き用を撮影(「あて名ガイド」という文字も写真の下に書いてある) ●本文: はがきや封筒にのせて書けば、あて名がまっすぐに書けます。 ★右下の写真 太い罫線ノート、幅、色の違う2種類のノートを撮影(「太い線のノート」という文字も写真の下に書いてある) ●本文: 太さだけでなく線の色も自分が見えやすいものが選べます。 p18,19 タイトル: 障害をなくす配慮のしくみAユニバーサルデザイン p18 ●本文: 初めからより多くの人が使えるように配慮した製品やサービスを「ユニバーサルデザイン」といいます。これからどんどん増えていくと思います。 ★上側の写真: 駅のホームドア  ホームドアの向こう側には電車が止まっている ●本文: 目の見えない人だけでなく、どんな人も安全に安心して利用できます。 ★下側のイラスト 段鼻が黒くはっきりとしている、踏み面の手すり寄りには赤と黄色の線が書いてある階段。 メガネをかけている高校時代の直子さんがにこにこして階段を下りている。 ●本文: 段差が見やすい階段は安心です。 p19 ユニバーサルデザインの例 のタイトル〈p18 からの続き〉 ★上側のイラスト: いろいろな人が利用しているエレベーター エレベーターには高齢者、若者、ベビーカーを押す女性が乗っている。大きなスーツケースをもった女性が乗り込もうとしている ●本文: エレベーターでは、体調がすぐれない人や大きな荷物をもっている人など、だれもが便利に使えます ★下側の写真: トイレを示す標識 カラーユニバーサルデザインにも配慮されている 「ココハ トイレデス」の音声も出ている。 ●本文: 音声案内だけでなく、色の見分けがつきにくい人たちへの配慮もあり、内容を表すマークもあれば外国人や子どもにも伝わります。 p20,21 タイトル: 障害をなくす配慮のしくみBだれもができる配慮 p20 ●本文: 社会にある障害はあなたの配慮でなくせます。配慮を必要としている人を見かけたら「障害」をなくすために、声をかけてください。 見えない人たちへのだれもができる配慮の例 のタイトル ★上側のイラスト: 道に迷っている直子さん、そこにサラリーマンが通りがかる サラリーマンから吹き出し: 何かお手伝いできることありますか? 直子さんから吹き出し: 西口はどちら? ★下側のイラスト: サラリーマンと直子さんは誘導の姿勢 サラリーマンから吹き出し: いっしょに行きましょう 直子さんから吹き出し: ありがとうございます(*^-^*) p21 見えにくい人たちへのだれもができる配慮の例 のタイトル  ●本文: 見えにくい人の見え方は人によってみんな違います。歩くのは OKだけど文字を読むのは NGとか、少し暗めのところはOKだけど明るいところは NGとか、いろいろです。 ★イラスト 高校時代のメガネをかけた直子さん、バスの時刻表の文字が小さくて読めない。 時刻表を指さしながらすぐそばの人に尋ねている。 直子さんから吹き出し: すいません、私よく見えないんですけど、次のバスは何分ですか? ●本文: 見えにくいという体の障害は周囲には理解されにくいものです。何か聞かれても変に思わず、困っているのかなと思ったら「何かお手伝いしましょうか」と声かけの配慮をお願いします。 p22,23 タイトル: 「障害」ってなんだろう・ 「障害」ってどこにあるんだろう p22 ●本文: 社会に障害をなくす配慮のしくみや声かけの配慮があることで直子さんの生活から「障害」がなくなることがわかってもらえたと思います。では「障害」は見えない・見えにくい人など体に障害のある人だけに作りだされるもので、皆さんの周りにはないのでしょうか? ★イラスト お店の出入り口の前で楽しそうに立ち話をする三人の女子高生、その後ろにはお店を出ようとしている男性。出入り口がふさがれているので出るに出られない。男性は少し困惑している様子。 ●本文: お店を出入りする人が通りにくいという「障害」を作りだしています。自分たちの楽しいおしゃべりだけを考えるのではなく、周りの人に配慮して出入り口からはなれたところでおしゃべりをすれば「障害」はなくなります。 p23 ★上側のイラスト: おじいちゃんと食事をする幼児、幼児は高い椅子に座って食べている。 ●本文: 子ども用のいすをレストランが配慮し用意しています。これも社会にある障害をなくす配慮のひとつです。 ★下側のイラスト: 部活の遠征の荷物を持った高校生 遠征先の高校に向かっているが道に迷った。 高校生から歩いているおばちゃんの背中に向かって吹き出し: すみません、ABC高校はこっちですか。 そのおばちゃんは無視している、おばちゃんから心の声の吹き出し: めんどくさいよ その後ろなは犬の散歩をしながら歩いてくるおじさん。二人の様子に気づき ABC高校の方を指さしている。 ●本文: 「障害」は体に障害があってもなくても、だれにでも作りだされるだけでなく、利用しやすい道具や配慮によりなくせることもわかってもらえたと思います。 p24,25 タイトル: なにが「障害」になって、どうしたらなくなるの ? p24 ●本文: (1)どんな「障害」があるのか (2)なぜ「障害」が作りだされてしまったのか (3)その「障害」をなくすにはどうすればよいか イラストを見て友達といっしょに考えてみてください。 [4つのシーン] p24 上側(シーンA) ★イラスト 大きな荷物を持っている少年、重くてふらふらと歩いている、ドアの前、ドアが閉まっている。そこに通りかかった人がいる。 下側(シーンB) ★イラスト 誘導ブロックを何の不安もなく堂々と歩いている直子さん。その先に誘導ブロックの上に大きな荷物を置いてスマホを見ている男子高校生。そこに通りかかった人がいる。 p25 上側(シーンC) ★イラスト 図書館。一人の男性が図書を探していたら、すぐ横に男の子が来て一番上の段の本を取りたくて手を伸ばしている。でもその手がとどかない。その男性には踏み台が見えているが男の子からは見えない。 下側(シーンD) ★イラスト 階段とエレベーターが横並びである。エレベーターには子どもも含めて一見健康そうな人が4人乗っている。ドアが開いたら車いす使用者がエレベーターに乗るために待っていた。エレベータには車いすが楽に入れるだけのスペースがない。 p26,27 見開きデザイン タイトル: みんなちがってみんないい ★2ページ見開きのイラスト 町の屋外カフェ。屋根はテンと。背景は木々の緑。 いろいろな人たちがそれぞれくつろいでいる。 一番左側にはウエイターのお兄さんがお盆に飲み物を乗せて運んでいる。 その右隣に盲導犬を持つお姉さん、その向かい側に客のお兄さん お兄さんから吹き出し: そうか、いろいろな人たちへの配慮なんだよな。 見開きページ真ん中の手前の大きなテーブルに 赤ちゃんを見つめてジュースをあげているお父さん、赤ちゃんはベビーカーに乗っている。 お父さんから吹き出し: やっぱりみんな個性がちがうからいいんだよな。 その隣に座ってそれを見ている直子さん 直子さんから吹き出し: ステキな人になってね。 同じテーブルにはおじいちゃんと女子高生も座っている。ここのカフェの全体の雰囲気を感じ取っている様子。 このテーブルに着こうとしている松葉杖のお兄さん、そのお兄さんに椅子を持ってきているお兄さん、 お兄さんから吹き出し: おれ、いきなりはできないし、まずは身近な人からだな。 奥側のテーブルに 外国人らしき人も含めて4人の若者たちが楽しげに話している 黒人女性、帽子をかぶったお兄ちゃん、女性、金髪の男性 女性から吹き出し: 仲間はずれはだれだってイヤだよね。 帽子のお兄ちゃんから吹き出し: 一人ひとりの意識で変わるんだよな。 ページ右側に妊婦さん、 ページ左側に書かれている盲導犬を持つお姉さんに手を振って「こっちよ!」と合図している感じ。 手前のテーブルには車いすに座った人がお茶を飲みながら本を読んでいる。 ●見開きページ下側に一行で本文: いろいろなちがいのある人がいて、いっしょに楽しく暮らせる社会をみんなでつくっていきませんか! 裏表紙 ★イラスト ページ上半分弱にすがすがしい顔をした直子さんのバストショット、読者に手を振っている。 ○直子さんから吹き出し: いろいろな人とともに暮らせるステキな心をもった人になってね! (その下に、おくづけ) この冊子は「よこはまふれあい助成金」「NHK歳末たすけあい配分金」の支援を受けて作成いたしました。 制作(特非)神奈川県視覚障害者情報雇用福祉ネットワーク(略称View−Net神奈川) ホームページ  http://www.view-net.org 制作協力(株)創造集団440Hz・日本点字図書館 イラスト作成 山本菜々子 ※この冊子の文章・イラストの著作権は(特非)神奈川県視覚障害者情報雇用福祉ネットワークに帰属します。 この冊子の全部を複製することは可能ですが、個別のイラストを無断で使用することは固く禁じます。