3・4時間目90分の時間で、4年生全員
前半は視覚障害者についての話と自分のパソコンのデーターをプロジェクターのスクリーンを通して視覚障害者が使用している点字や音声ガイド、家庭に生かしている物
講師自身がスポーツとしておこなっているサウンドテーブルテニス(盲人卓球)やタレントの方と社交ダンスを踊っている場面なども映像や音声で見ていただきました。
後半の時間は30分児童さんにアイマスクをつけてもらったまま、1、 音宛クイズです。
空き缶のスチール缶とアルミ缶の落とした音、えんぴつとボールペンの音でそれぞれ違う音を聞き分けて、どちらかということを当ててもらいました。
※児童さん達はすぐに聞き当てちゃいました。
次に折り紙です。鶴を折る人は少なかったですが、紙飛行機を折っている人がおおかったですね。
※みんな結構きれいに折れてました。
そして、自分でアイマスクをつけても折れることで、みんな喜んでいました。
3、 隣の人と2人ペアで口ジャンケンゲームです。
※口ジャンケンになったら、周りの人達もいっせいに声を出してジャンケンをしているので、耳だけで聞かないと周りの人の声で聞こえなくなるのもあって、だんだん声が大きくなりました。
4、 お金の見分けでは、箱のふたに6種類のコインを入れて、代表者2人と担任の先生に前に出てきてもらって、500円と1円玉を手に取ってもらう。
50円と5円を手に取ってどちらがどちらかを発表してもらう。
100円と10円を手に取ってもらいどちらがどちらかということを発表してもらう。
※3人ともちゃんと手にとれましたが、見えない人達は手触りだけで、お金をちゃんとたしかめて使っていることを伝えました。
5、 歩行体験を残り時間で前に代表者に出てもらい私をエスコートしながら体験してもらいました。
6、 朝学校についてから教室までと授業が終わって教室から校長室まで、2クラス10人ずつぐらいが少しずつ分割して私を誘導体験してくださいました。
○先生から伝えられた児童さんのその後の様子(抜粋)
子どもたちは、5時間目、学年で総合学習を行い、講師の方との2時間から学んだことを話し合いました。
分かったことでは、たくさんの驚きと、考えたことがでてきました。その中でも学年で納得した意見が「できることも、考えていることも、やっぱり全部一緒だった。」
という話でした。
また、みんなで「ほんとほんと!」と同調した意見は「一緒に遊べることが分かった。いろんな遊びを工夫して一緒に遊びたい。」という話です。
自分たちにできることとしては、「目の不自由な方にとっても歩きやすい道を作ろう」という意見と、「会ったら、『何かお手伝いできますか』と聞いて、一緒に歩くんだ」という意見にまとまりました。
手助けをするんだ、ではなく、「一緒に歩くんだ」という言い方に、3,4時間目が子どもたちにとって大変貴重な時間であったことを強く感じました。
何よりも、相手の気持ちを考えて行動することが大切なんだと子どもたちは感じたようです。
○講師からの感想など
与えられた時間内で話を進めるのが役割の1つですから時間が目では見えないだけに、音声時計を時々確認したり、音声時計を皆さんにご紹介しながら、しっかりその時の時間も把握してました。
2時間の中身が盛り沢山でちょっと急ぎ足での授業の進めだったように感じましたので、
中身の内容を少ししぼるか、もう少し時間があったら、子供達と体験内容を1つ1つ確認しあいながら、授業の目的と理解が、もう少し深められたのではないかと思いました。
※ この後、学習発表の場で児童さんが、この日の学習を生かした発表をしてくださいました。