児童が自ら作るプログラムに参加!!

View-Netのパンフレットを利用し事前に視覚障害について学習した上で、「視覚障害者とともに楽しいひとときをすごそう」と、児童さんが中心にプログラムを構築!!

2~3時間目利用、4年生全クラス、二人でうかがいました。最寄りバス停まで児童さんと先生が来てくださいまして、まずは学校の周りの名所や畑がある様子を学校まで最短距離で案内するのではなく、そんなところを回って案内してもらいながら学校まで行きました。
視聴覚室に着いたら、係になっている児童さんが、部屋の飾り付けをはじめて、プログラムを貼ったりと、準備開始、私たちには点字で書いてくれたプログラムをくれました。

まずは全員が自己紹介してくれました。
半分に分かれて、それぞれ二人の当事者の近くに来て、一人ずつ名前と好きなことを話しして握手する子は握手をしました。
次に、学校案内をしたいとの希望があったのですが、少しむずかしいかなということで、学校の特徴を私たちに知らせてくれる「発表形式」のものをやってくれました。
郷土資料室というのがあって、山車までそこに保管されているということでした。
その後は、児童さんの質問タイムになりました。
先生がかなり勉強してくれていて、事前指導の中で、出てきた疑問をたくさん出してくれました。
その質問に答えながら、視覚障害者の生活の工夫などの話をしていくことができました。
その後に私たちに時間をいただきましたので、その質問の中では説明できなかったことを、お話しました。
パソコンや携帯電話で情報収集すること、便利グッズの例として触読式時計と音声時計、お金の区別のプレート。そしてメモをとるという話から、点字の実演。
・・点字を皆さんの前で書いてほしいというリクエストもありましたので、書いて見せました。
「すげー早い」と皆さん驚嘆。

ここで休憩、
休憩後はお待ちかねの交流会で司会も児童さんがしました。
ゲームでは、児童さんのチームに入って、いっしょに楽しみました。
このゲームも視覚情報なしにいっしょに楽しめるものということで、児童さんが考えたゲームです。
「お題」に従って、それに属するものを次々と言っていくゲームと、学校に関するクイズを出して、マルバツのサインを手で作って出すものでした。
そのグループの児童さんとだけでしたが、「何にする?」とかと、いっぱいコミュニケーションがとれました。

次はプレゼントをいただきました。
ペットボトルで作ったマラカスと折紙でいろいろなものを作ったものとテープにメッセージを入れてくれたもの、点字の手紙を書いてくれたものに、モールや綿や折紙などを使って、立体的に絵を描いてくれました。

1組からのプレゼント

2組からの手紙 1

2組からの手紙 2

3組からの手紙 1

3組からの手紙 2

次に児童さんといっしょに合奏です。
私たちはギターとピアノで参加しました。児童さんはリコーダー。
オーラリーとエーデルワイスを演奏しました。
次に児童さんが「いろんな木の実」の歌を聞かせてくれました。
そのときにプレゼントでもらったマラカスで参加させてもらいました。

そしてそして最後に当事者講師のギター演奏です。
子供たちがわかるようにと「ヤッターマン」を弾いてくださいました。
子供たちもいっしょにうたうことができて、おまけにギターの演奏がすばらしくて、とても盛り上がりました。
音楽交流の様子(wma / 1.62MB) クリックすると再生されます

○先生からのコメント(抜粋)
 いただいたパンフレットにも載っていた、アイマスクをした状態で、折り紙を折ったり、靴の左右を確かめたりする活動。友だちが教えてくれる「情報」があれば、目が見える状態と同じようにできることを体験できた。
 担当の当事者講師の方が事前に明確化されていたので、相手意識をしっかりともって活動に臨むことができた。
 『喜んでくれるかな・・・。』と考えたり、
 『参加した人みんなが楽しめる会にしよう。』と意識しながら準備をしたりと、どの子も進んで活動に取り組むことができたと思う。
 学年でも、それぞれ【学習会】【お楽しみ会】【給食】とクラスで企画の担当を決め、分担して交流の準備をした。
 子どもたち一人ひとりが自己紹介をし、それに丁寧に受け答えしていただきました。子どもたちにとっては「一対一」ということがとても嬉しかったと思います。

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