2010年1月26日 神奈川区神之木地区「神之木地区センター・ナザレ工房・神之木地域ケアプラザ」3館合同講座
~街のサポーター入門編~
対象は地域住民で、募集人数50人に対して実際の参加者は26人で、女性が大半でした。
まず講師が自己紹介がてら「見えない、見えにくい」ということの説明をし、弱視だった子供の頃の体験や全盲になってからの体験などを20分ほどで話しました。
その後全盲者の誘導法についての説明をするとともに、神奈川区社協の職員にガイド役をしていただき、デモンストレーションをしました。
また、アイマスク体験のコーナーを3つ設け、1つは指定されたコインを自分の財布から視覚以外の情報で捜し出す、次の1つは折り紙を折って何かをつくってみる、最後の1つは誘導体験をするというものです。
今回の主旨は、盲学校がある地域として「街で視覚障害者を見かけたら」でしたので、短時間ながらどうしても誘導実習は落とせませんでした。
そのため誰かが視覚障害者になり、アイマスクで歩くことにもなりました。
(このことへの問題意識はありつつも、視覚障害者をたくさん集められず、どうしてもこのようになり、その弊害もあったことがアンケート(*1)からもわかります。)
ただし参加された方は押しなべて熱心で、最後の質疑の時間には数人の方から質問もいただけました。
神奈川区視覚障害者福祉協会の『お出掛けサポーター派遣事業』の入口のサポーター養成講習について話したところ、後日お1人から「お手伝いしたいので講習を受けたい」との連絡をいただきました。
この方は合計6回、約20時間の講習を受けてくださり、視覚障害者の通常の外出であればガイドできる段階になっています。
小中学校での福祉教育も大切ですが、地域住民対象のものも手がけたいところです。
○参加者アンケートより抜粋
《 *1に関連するコメント》
体験したのは初めてでしたが思った以上にこわかったり、できなかったり、むずかしかったり…。とてもいい体験をさせていただきました。
講師の方のお話を聞いてアイマスクをして歩いてみたが本当にこわくて大変でしたがとてもよい体験をしました。
突然の失明の恐怖を覚えるが、もしものときも前向きにと思います。
楽しく体験できました。視覚障害者の方がいかに大変か実感できました。アイマスクをするとこわさが先に出てしまい大変でした。これからは小さな親切を心がけようと思います。
《その他のコメント》
「行きずりの方の協力」を大事にしたいと言われましたが私も街中で何らかのお手伝いが出来たら…と思いました。
何か、やってみたい気持ちになった。
この町の一人として、一人の人として障害を持つ方ともっとスムーズに普通にその方々を受け入れ接したい。今日はしょの一歩になるような気がしました。