1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立菅田中学校

2. 実施日時: 平成22年9月28日 5、6校時

3. 対象者: 中学1年 30人

4 実施内容
  (1) 視覚障害者の日常生活についての話
  (2) 点字体験
   1) 点字の書き方・ルール・特徴などの説明
   2) 点字版への用紙のはさみ方の説明
   3) 練習
   4) 名刺作成
  (3) 質疑応答

5. 講師の感想及び生徒の反応
 点字を書くことについて特に深い事前学習がされていたとは聞いていなかったが、ほとんどの生徒さんが、アッという間に正確に書くことができ、ビックリした。

 早く練習を終えた人の中には、講師に自己紹介やメッセージを書いてくれた生徒さんもいた。こちらも初めてとは思えないほど上手に書けていた。

 名刺作成でも練習がうまく繰り返されていたため、大半の生徒さんが、失敗もなく正確に書くことができていた。1度失敗してしまった生徒さんも、2枚目には、成功していた。

 アッという間の2時間で、休憩時間も取らなかったが、皆とても熱心に話を聞いたり、初めての事にも積極的にトライし、参加しようという意識が感じられたので、意味のあるひとときだった。

 「点字を学べて良かったし、楽しかった。視覚障害者の人の事が、いろいろと分かって、これから自分に何ができるかを考えていきたい」などの感想を聞くことができ、たいへん充実した2時間だった。

 教室から控え室の会議室まで戻るときにも、「いっしょに歩いてみたい」と言い、案内を積極的に申し出てくれた生徒さんがいて、大変嬉しく思った。

 担当の先生やボランティアさんが、教室内を回って、当事者講師の指導を手伝ってくださり、とてもスムーズに進んだように感じられた。

6. 学校側からの感想など

○点字体験生徒感想より
・目が不自由でいても、他の人の力を借りれば、他の人と同じように暮らせること、音声でわかるケータイがあることなど・・・他にもいっぱい知りました。
 私は点字で「今日は来て下さってありがとうございました」と打ったとき、間違ってないかな、とか色々心配していました。でも、先生が喜んでくれてとてもうれしかったです。

・初めて名刺を作ってほめられて、とても「やってよかったな」と思いました。

・私は始めて点字をうってみて「うわぁーこんなのできるかなー」と思っていました。
 でも、少し前に先生に貸してもらった点字板で練習をしていたら、点字がすごく楽しくなりました。これからも点字を打っていきたいと思います。
 もっと上手になったら本も出してみたいです。

・点字の仕組みも良くわかりました。
 これからは誘導の仕方も教えていただいたので、普段の生活に生かしていきたいです。

・私はこれからこの授業を忘れないで目の前で困っている人がいたら助けてあげたいです。
 もし、今回の学習時間がなかったら、声をかけてあげられないのではないかと思います。

・私は最初、障害者の人に抵抗を持っていました。でも今は同じ人間として接すると決めました。

○先生の感想より

・自分たちが打った字をすぐに当たっているかどうか、講師の方が判断してくださるので、それがうれしかったようで、生き生きと取り組んでいました。
 また、携帯電話の音を聞かせていただいたことも印象に残っています。

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