1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立東中田小学校
2. 実施日時: 平成23年11月15日 3~4校時から給食時間
3. 対象者: 4年2組 28名
4. 内容
※ 調べ学習を進めていて、誘導法などについて既に学習済み。
(1) 視覚障害者はなぜ不自由が生じるのかについて
・歩行が困難という事例から、下肢障害者の不自由さと比較して考えてみる。
・文字を読むことが困難という事例から、日本に来たばかりの外国人が日本語が読めないことと比較して考えてみる。
(2) 視覚以外の情報で行動してみる体験
・目をつぶって鉛筆入れの中から消しゴムを出してみる。
・次に赤鉛筆を出してみる。
→これらの体験から視覚情報なしでもできること、視覚情報がないと足りない情報があることを理解する。
(3) 日常生活の工夫の話
・朝起きてから、今ここに来るまでの生活の様子をクイズ形式で話ししながら、特に変わった生活をしているわけではないことを説明。
・音声時計・携帯電話の音声なども聞いてもらう。
(4)小学生向け冊子を使って
・ 弱視の人がいっぱいいて誤解される場面が多いこと
・ 趣味・余暇生活について
・ 情報提供があったら特に助かる場面
(5) 質問コーナー
5. 講師の感想など
・ 積極的な反応があった。返事などについて、「声を出すこと」を、最初から心掛けていた。
・ 駅まで先生と児童さんが迎えに来てくれたが、何も言わなくても杖をもっていない方側に近づき「肩を持ってください」と児童さんが声をかけてくれた。調べ学習をしていると聞いていたが、基本的なことをしっかり押さえてくれていると感じた。
・ 調べ学習を進めているとのことで、不自由なことをどう補っているかよりも、なぜ不自由が生じているのかに焦点を当てた講座としたが、しっかり理解してくれた。
6. 学校からの間奏等
・ 視覚障がい者の方が使う道具にとても興味をもっていました。白杖や音声時計、文章を読み上げる携帯電話ななどです。
・ 学習発表会直前でしたので、聞いたお話を十分いかせる発表にできるか心配でしたが、先週月曜日の発表会でどのグループも、発表の中に講師の方の名前が出てきて、自分の想いを語ることができました。
・ 子どもたちの心の中に、視覚障がい者は、目からの情報が得られないから、苦労することもあるけど、逆に目から得る情報のかわりになる情報を音や触覚で得られれば、私たちと同じように生活できるということがはっきりと刻まれています。また機会があれば、視覚障がい者の方と交流ができればと思っています。