1. 実施施設名(学校名など): 横浜市神奈川区ガイドボランティア研修会
2. 実施日時: 平成23年11月29日 午後
3. 対象者: ガイドボランティアになろうとする方 5名
4. 内容
(1) 視覚障害者の状況の説明
○成人の視覚障害者には中途の障害者が多いこと
○見え方もさまざまで、明るければ見えやすいというとはいえないこと
○障害の進行もいろいろで、精神的にも難しいケースもあることなど
2) 短時間の視覚障害疑似体験を、おすすめしないことの説明
→ガイドボランティアになるために経験として擬似体験をしてもらう方法もあるが、短時間の場合には恐怖心だけが残ったりしてしまうので今回は行わず、むしろガイドの実習に専念してほしいとお願いした。
(3) 経験談発表
→これまでの視覚障害者誘導の経験談や、そのとき何を考え何に困ったかを数人の方から発表してもらった。
(4) 経験談を受けて
○見え方だけでなく歩行能力も人により大きく違うこと
○同じ人でも助けなしの方がいい場合と助けがある方がいい場合があること
○誘導方法にもさまざまな希望があること
○よって視覚障害者とコミュニケーションを取って対応してほしいことなど
(5) 誘導実技
○講義
・誘導の基本的な姿勢や位置関係を説明し、モデルの人による実演
・最初に会ったときの声かけから基本姿勢になるまでの方法
・歩く際の注意(2人分の幅や声かけなど)
・段差や狭所の誘導、座席への案内と着席時の注意など
○実際に当事者を誘導
(6)質問タイム
5. 講師の感想等
・質問タイムでは実際の場面に即した質問が多かった
→白杖が持つシンボル・センサー・バンパーなどの役割や、白杖は持ってはいけないこと、持たれるとブラインドになってしまうこと、汚れ雑巾みたいに袖をつまんだり、後ろから押したりしてはいけないこと、ガイヘル講座ならもっと厳しく言うことなども話した。
・ 役に立ったとか楽しかったなどの感想が述べられ、新人さんは全員がガイドボランティアの登録をしてくださって、よかった。