1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立西寺尾小学校
2. 実施日時: 平成24年 1月23日 5~6校時
3. 対象者: 4年生 68名(うち点字指導34名)
4. 内容
(1) 点字について
○さわってわかる文字があるのは何でか。
○全盲の人でも受障時期等で点字を読めない人もいる。
○身近なところの点字をさがしてみよう。
(2) 聴覚・触覚から情報をとってみよう。(目をつぶっての作業)
○周囲の音に注意して聞いて、どんな状況下を知ってみよう。
○鉛筆入れの中から消しゴムや赤鉛筆を取り出してみよう。
(3) 視覚障害者の生活の様子・工夫
○全盲・弱視など、視覚障害と言っても見え方に違いがあること。
○弱視の人は誤解されやすいこと。
○視覚障害を補う道具の紹介や、視覚障害を補う工夫の紹介
(4) 視覚障害者の外出方法の説明と誘導体験
○外出の時に使う道具(白杖)の説明
○誘導体験(代表者4人)
(5) 質問タイム
休憩
(6) 点字体験
→2クラスの半分ずつくらいの児童が点字体験
○紙のはさみかた。
○50音書き
○「ニシテラオショーガッコー」と書いてみる
○余裕がある人は自分の名前や講師に対するメッセージを書く。
5. 講師の感想など
・ 国語の教材を通じて、「見えない人にも伝わる情報」ということに着目していた。
・ 事前に点字を何も学習をしていなかったが、短時間でよく書けるようになった。
・ 講師が持参した点字付きの食品容器等に付されている点字を「点字50音表」を一生懸命見ながら何と書いてあるのかを読むことに挑戦し、読み解いていた。
・ 急遽の依頼であったが、社協の配慮により、円滑に講座を進めることができた。
・ 今回、講座を受けたことにより、次年度につながる講座となった。
6. 学校からの感想等
○ 子どもたちは点字学習に集中して楽しく取り組み、その後の学習活動に対しても意欲的だった。自分の名前や学校名を打ちたい、という思いがあり、学んだことを活用して、点字で表現しようと意欲的だった。ただ、点字の見本を見ながら自分で打っている子が多かったので、講師の方の解説にもっと集中できたら良かったと思う。
○ 点字学習の目的は十分達成でき、それ以上の経験を得ることができた。
○ 実際に目の不自由な方とお話をするという経験がなかったので、総合学習にも具体性を見いだせると思う。
○ 講師が点字解説のために使ったオセロに興味を示す子どもが多く、他の遊具やスポーツの工夫された道具はどのようなものなのだろうかと興味を持っていた。
○ 子どもより、指導者が勉強が必要だと感じた。