1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立港南台第一小学校

2. 実施日時: 平成24年11月 9日 10:40~12:10

3. 対象者: 4年生 学年全体 2クラス 67名

4. 内容: 
(1) アイマスク体験。触覚を生かしての、折り紙体験
1) 講師の自己紹介
2) 講師による折り紙「折鶴」のデモストレーション
3) アイマスク着用
○ 児童全員の自己紹介「クラスと名前のみ」
○ 折り紙を配る。一人一枚とって、隣の子に受け渡して、自分の折れる物を折る
○ アイマスクをはずす
4) 児童の感想

(2) 講話
1) 視覚障碍者と一言で言っても、見え方は、それぞれ違いがある事
2) 生活の工夫、読書・スポーツ活動の紹介
→ 便利グッズの紹介をしながら、情報の取り方の違い・工夫を説明
3) 中途失明講師の視覚障害になったときの気持ち
→ 安心なこと不安なこと
4) 街で情報がとりにくい場所について
→ 周囲の人の声かけが重要な情報源となる(声をかけてくれると助かる)
5) 児童の感想

5. 講師の感想など

感想と反省。
○ 先生が熱心だったので、事前学習で、アイマスク着用の注意の指導もしていて、円滑に着用できた。
○ 児童が真剣に取り組んでいる様子が伝わってきた。
→ おりがみの様子を真剣に見ていた。
講話の際も話に多くのリアクション(声)がありとてもよかった。
○ 時間配分がうまくいかず、質問タイムがとれなかった。

6. 学校からの感想など
★講座中の児童の感想より
○ アイマスク体験後の感想
・ 普通に見て折ると簡単だけど、見ないで折るのは難しい。
・ 折り紙を手から離してしまったら、どこにあるかわからなくなった。
・ 折っている時は出来ていると思っていたけど、アイマスクを外して見たら、ずれていて変だった。
・ 実際にアイマスクして折ってみると、何を折っているかわからなくなった。

○ 講和後の感想
・ どんな生活をしているのか気になっていたので、教えてもらって嬉しかった。
・ アイマスクして折り紙をしていた時は楽しかったけれど、ずーとこういう生活するのは、辛い、苦しいけれど、今日の事を生かして、もっと勉強しようと思います。

○先生から
・ アイマスクをしての折り紙体験では、視覚障害を持つ人の感覚や気持ちをあらためて感じ、真剣に取り組むことができていた。
・ アイマスクをしての自己紹介では、声だけで友だちの様子を感じ、相手に伝える難しさを体験できた。
・ 送迎に立ち会うことができた子どもたちは、勇気を持って声をかける大切さを実感することができた。
・ 講師の方々の話を聞き、これまでの学習では見えてこなかった気持ちの部分が分かり心に響いていたようだ。
・ 3人の視覚障害を持った方にきていただけたことで、同じ障害を持つ人でも考え方や生活がそれぞれであることがわかった。
・ 子どもたちに親しみのある声かけや接し方をしていただけたため、子どもたちも今後、積極的に関わっていこうとする意欲が高まったように思う。
・ 今回の体験を子どもたちの成長に生かせるように担任として支援していきたいと思う。

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