1. 実施施設名(学校名など): 横浜市立東汲沢小学校

2. 実施日時: 平成24年 12月10日 2~3校時

3. 対象者: 3年生 約90名

4. 内容: 
(1) 講話
1)弱視講師による講話
○弱視の見え方や便利グッズの紹介(弱視体験含)
○白杖の意味の説明
→安全確保と周囲への告知
2)全盲講師による講話
→みなさんと同じ生活をしています。
○見えなくなった経緯の紹介
○盲学校について
○仕事について
○生活について(掃除・料理・買い物・外出など)
→周囲の見える人の情報提供が課題解決に繋がる事例紹介
○趣味について(スポーツ・音楽・手芸など、いろいろな趣味を持つ人がいることの紹介)

(2) 誘導体験
○基本的誘導のやり方の説明
○参加児童全員が当事者講師の誘導体験

(3)おりがみ体験&便利グッズ見学など
(誘導体験の待ち時間に誘導体ケントへ移行して実施)
○見ないでおりがみを折ってみる
○全盲講師のおりがみ製作の見学
○便利グッズの見学とその説明

(4) 質問タイム

(5) まとめ
→いじめや差別をなくし、みんなで助け合いながら仲良しクラスを作ってほしいことを伝えた。

5. 講師の感想など
○ 参加児童全員に、誘導体験を行ったことで、大変だった反面、児童ひとりひとりと直接、触れ合うことができて、お互い、良い経験ができた。
○ 折紙体験では「難しい」とか「折れない」と言いながらも、一生懸命にチャレンジして、全盲講師に作品を持ってきて触らせてくれた児童もいた。
○ 「見えないとかわいそうだと思っていたけど、自分でいろいろやっていてそうじゃないって思った。いろいろ手伝いができてよかった」という感想を児童からもらい、短時間によくそのようなことを感じてくれてうれしかった。
○ 講座後に講師が会場を退場するときに「さようなら」「ありがとう」などと挨拶の声が自然発生的に会場一杯に響き、児童の暖かい心が伝わって来た。
○ 対象が3年生だったので、講話など退屈してしまう児童がいるかと思ったが、皆が集中して聞いていた。
○ 校長先生をはじめ先生方が熱心に取り組んでくれたこともとてもよかった。
○ 誘導体験コース中のスロープはできれば実際の道路幅に近づけるために、幅を広くとった方がいいことを学校に伝えてきた。

6. 学校からの感想など
★ 児童から
○ 目が不自由でもそれぞれ見え方が違うことがわかりました。はじめて知りました。
○ 今回わかったことは、目が見えなくても私たちと同じ生活ができるということが学べました。
○ 誘導体験をして思ったことは、目の不自由な人に声をかけて歩くと目の不自由な人は助かると言うことがわかりました。これから僕は目の不自由な人以外でも、例えば耳の不自由な人に役に立つことをやりたいです。役に立つことをやれば喜ぶと思います。
○ 目が見えない人は目が見えなくてもがんばっているけれども、他の人はかわいそうと思っているから、そうじゃなくて手伝ってあげようと思ってお手伝いができてうれしかったです。
○ きょう講師の皆さんが話してくれたことは、目が不自由でも耳が不自由でも同じ人だから、同じように生きていけるということです。みんな助け合えば、その人はとてもいい気持ちになれます。これは「みんなちがってみんないい」だと思いました。

★ 教員から
○ 集中して話を聞くことができていた。
○ 誘導体験もすすんで声をかける事が出来た。
○ 便利グッズや折り紙体験は興味を持って取り組み、生活の様子を理解することができた。
○ 全員誘導体験をすることができてよかった。
○ 実際の生活の様子(家事のことや、携帯電話使用についてなど)を 詳しく話していただけてよかった。

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