1.実施施設名(学校名など): 横浜市立西寺尾小学校
2.実施日時: 平成25年2月12日 3~4校時から給食交流
3.対象者: 4年生 学年全体 2クラス
4.内容:
(1) 担当の先生からのはじめのお話と講師の紹介
(2) 講師の自己紹介
(3) 授業のねらいの説明
目が見えない、見えにくい人について話しますが、世の中には別の障害者もいること。
例えば電車の座席に座っているときに足が不自由な人が乗ってくるかもしれないけれど、そのときあなたはどうしますか、みたいな形でいろいろな人がいることの理解に努め、それが自然な世の中であること。
そうした世の中では困ったときに助け合っていること。
もしあなたが目が見えなくなっても楽しく暮らせることをわかってほしいこと。
(4) 講師からの話(その1)
弱視から失明に至ったときの話。
それから50年も生きていることからしても、視覚障害は何もできないわけでないこと。
(5) 講師からの話(その2)
弱視で普通学校でどうにかすごしてきたこと。
→簡単な視野狭窄体験。
仕事をしていることや読み書きのこと。
→紙に書いた文字は障害になるが、読み上げソフトが入っているパソコンでメールは自由に読み書きできるので、その状態ならば障害にならないこと。
(6) アイマスクを使って、聞けばわかること、触ればわかることの活動体験
①アイマスクを着ける指示とその際の注意
②用意した録音音源をスピーカーから流して何の音か当てる活動
③用意したペットボトルや缶を床に落として何の音か当てる活動
④黒板に文字を書いた音が何の音か当てる活動
⑤校長先生に「私は誰でしょう」と言っていただいて誰の声かあてる活動
⑥自分の筆箱の中から指示したものを出す活動
⑦色鉛筆の箱から青鉛筆を出す活動
⑧アイマスクを外す
(7) 言葉で表現することの活動体験
①机上の指定した紙コップを講師が取れるよう児童の代表が言葉で誘導する活動
②障害物のある約5mのコースを講師が安全に歩けるよう児童の代表が言葉で誘導する活動
③障害物のある約5mのコースを神崎が安全に歩けるよう児童の代表が手引き誘導する活動
→ 指示語を使わず言葉で位置や方向を説明するのがかなり難しいこと、誘導場面では肩に手を置いてもらって一緒に歩く方が楽なことを実感してもらった。
※講師が盲導犬ユーザーであったため、盲導犬とも同じコースを歩いて見てもらった。
(8) 質問タイム
(9) まとめ
(10)児童の振り返りと担当の先生からのまとめ
5. 講師の感想など
○色鉛筆の箱の中から青鉛筆を取り出す活動で青を取り出せた児童は、各色を順番に並べてしまっておいてあり、その順序を覚えている児童であった。記憶が視覚障害の不便を解消する手段だという、好事例が示せた。
○とても声をたくさん出してくれる児童だったので、とても反応がわかりやすく、やりやすかった。
○アイマスク体験のときに少しふざけている児童がいたようだが、全体的によく聞いて、よく反応してくれた。
○この講座では、見えなくても楽しく暮らしていけることが、概ね理解してもらえたと感じている。
6. 学校からの感想など
児童感想 当日の振り返りから
視覚障害について自分が思っていたことと違っていたのが分かってよかったとか、いろいろできること、趣味もいろいろで自分たちと変わらないことがわかってよかった。