1.実施施設名(学校名など): 川崎市多摩区社会福祉協議会
2.実施日時: 平成26年 2月12日、13:30~15:30
3.対象者: 社協職員・一般市民 42名
4. 内容
(1)視覚障害についての基本的な知識(障害とは何か、視覚障害により生じる不自由、情報を視覚以外で得る手段など)
○目からの情報がないと、「何が不便か」ではなく「何で不便か」に着目することで視覚障害の本質を理解する
○機能障害があったとしても環境次第で障害が障害でなくなること。
○他の感覚を使って情報を得るが足りない情報がまだまだあること。そのために不便が生じている。
○その不便の解消法の一部を紹介。
(2)講師自身のこと(障害の程度、日常生活、仕事など)
(3)視覚障害者の仕事や趣味・スポーツに関すること
○「按摩マッサージ指圧・針・灸」。電話受付、パソコンを使った事務など
○ マラソン・卓球・ダンスなど 音を利用したスポーツまた介助者に情報提供を受けてするスポーツがあります。
(4)地域の人に理解・協力してもらいたいこと
○共感的に理解していただきたい。
→援助する人、される人という関係だとお互いに辛くなります。
(5)福祉教育で何を伝えるのか
○障害者高齢者の話ではない、福祉とは自分自身のこと。
○誰一人として同じ人はいない、違いを理解し認め合う。
○「困ること」があるのは障害者だけではない。自分にも「困ること」がある。
身近な人が困っていたら助け合いみんなが幸せになることが福祉。
○これらのことを伝える当事者講師は責任がものすごく重いが勉強の機会がない。
当事者講師に充分な研修が必要
5. 講師の感想など
○ 半数が社協関係者、残りの半数が町会・自治会でのチラシの回覧や掲示、ボランティア情報紙等による広報による応募の方だったこともあり、終始大きな関心を持って聞いてくれた。
○学識者や社協スタッフの福祉の考え方が本法人と同じ方向であり、共感し合うことができた。
6. 参加者からの感想など
○ まずは関心を持つことが大切。それは障害がある方であろうとなかろうと、自分の感性を大事にして何か気になることに、関心を持って、行動につながれば良いと思います。
○ 私達がかわいそうと思う心こそが差別に繋がると思いました。たくさんの心を教えられました。こういう機会を若い人にも与えられる場所があるといいと思う。
○ 「助ける人、助けられる人」ではない、当たり前だと感じました。福祉とは皆のための、皆によるものだと納得しました。誰でも困る時も、困ってない時もある。福祉教育にとても興味があるので子供たちに教える時に、必ず気をつけてはなそうと思いました。