1.実施施設名(学校名など): 杉並区立杉並第一小学校

2.実施日時: 平成27年 1月15日 1~2校時、3~4校時、5~6校時
(1クラスずつ、3講座実施)

3.対象者: 4年生 学年全体 3クラス

4.内容:
(1) 日立の紹介
 ○ 何をつくっている会社か
 ○「ものづくり」をするときにUDの考え方を大切にしている会社であることの 紹介

(2) 今日の授業の流れと覚えてもらいたい3つのことの紹介
○ ユニバーサルデザイン(UDとはどういうことか)
○ UDに必要なこと
○ UDに大切な心

(3)UDとは何かの説明
 ○ バリアフリーとのちがいなど

(4) 視覚を使わないで認識する体験
 ○ 袋の中味を見ないで何かを当てる体験
 ○ 目を閉じてリモコン操作をしてみる体験

(5)当事者講師の話
○ 見える人だけに配慮した情報提供が多いために、見えないと不便・困ること(障害) 
が起きていること。 
○ 人が外界の様子を知るための手段は見ること以外にも「聞くこと・触ること」
などがある。
○ 聞くことや触ることなどから情報が入れば不便・困ること(障害)はなくなる
→覚えていることと組み合わせることで、かなり不便は解消されていく。
○ ユニバーサルデザイン製品の活用例など紹介
○ 当該校の最寄り駅の様子を事例として取り上げて、まだまだ街には「見える人
だけに配慮した情報」だけになっていることが多いので不便・困ること(障害)
があることの説明。
○ 社会のあり方で皆さんにも障害が生まれる可能性がある。
→もしも日本社会にメガネと言う道具がなかったら障害が生じる人もこの中にい
ると思います。 など
○ ユニバーサルデザインの心が広がり、見えない人にも配慮した製品やサービスが
増えてくれば、見えない人からも不便・困ること(障害)はどんどん無くなって
いきます。

(6) グループワーク
○ 誰にでも使いやすい、テレビリモコンのデザインのアイディアを、児童が班ごと
に考える
○ 各班ごとの発表

(7) UDに必要なことと事例紹介
○ UDを考える上で必要なことやその例を紹介
○ 日立の製品にはどんな工夫がされているかを紹介

(8) 今からできる心のユニバーサルデザイン
○「思いやりと助けあう心」をテーマに子供たちにもできるお手伝いについて
→まずは家族や、学校内の困っている人に声をかけて手助けできる人になろう。

(9) 質問タイム

(10) おさらい
○ 今日覚えてもらう事項(上記の(1)について)の再確認。

5. 講師の感想など
○ 全体的におとなしい児童だった。
○ 短い時間に言いたいこと伝えたいことを、要約し網羅するのはたいへん難しい
ことだが、逆に無駄な話をしないことや、話の組み立て方や勧め方を工夫するこ
とによって、かえって深く骨組みのしっかりした話ができるのではないかとも感
じた。

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