1.実施施設名(学校名など): 横浜市立東俣野小学校

2.実施日時: 平成27年 1月27日 3~4校時 10:30~12:00(低学年3校時 高
        学年4校時)

3.対象者: 全校360名

4.内容:
〈低学年〉 1~3年生

(1) 講師の自己紹介

(2)見る以外の感覚はなに?
 →児童からすぐに聞くこと・さわること・嗅ぐことの答えがあった

 その確認作業で、目をつぶって
 ○ 手をたたいていることがわかるか
 ○ 手をあげたことがわかるか

(3)講師それぞれの日頃の暮らしを紹介
→見える・見えないの違いはあるが、みなさんのおうちの人と同じような生活をし
ていることを紹介。
  一方、見えない・見えにくいからといって皆が同じような生活をしていない。
身体特性や個性に合わせて情報の取り方は様々な違いがある。

○ 触覚を利用することの具体的事例として触読式時計を紹介
○ 覚えている情報の活用と触覚の組み合わせでものを探す・取り出せる事例の紹介
○ 弱視講師から見えにくいところを解消する道具「単眼鏡・拡大図書」などの利用
  で障害がなくなることの紹介。

(4)口じゃんけんで講師と児童が交流

(5)まとめ

(6)質問コーナー

〈高学年〉 4~6年生
(1) 講師の自己紹介と講座の内容説明

(2)全盲の立場から
 ① 見ること以外の感覚を使って生活しています。
 ○ 質問: 見ること以外の感覚は何ですか?
→ 児童からの答え: 聞く・さわる・嗅ぐ
○ その感覚にプラスして「覚えていること」を使う。
→きちんといつも決まった場所に片づけておくことで不便・困ること(障害)なく必要
なものを取り出すことができる(おぼえていること+触覚)

②情報を「聞くこと」で取り入れていることの事例紹介
 → デイジー形式(*)のCD図書の紹介

 (*)国際標準化されたデジタル図書、1枚のCDに50時間もの音声データを収録
 できる。index機能などもあり、録音図書を閲覧するのに便利な形式。

(3)弱視の立場から
① 手を使った弱視体験
② 見えにくい人は、どんなときに不便・困ること(障害)が起こるのか。
③ それはどのようなことで不便・困ること(障害)でなくなるのか
→ 拡大読書器や単眼鏡がないときの不便・困ること(障害)と、それを使うと便利に
なり不便・困ること(障害)はなくなることを説明(実物を提示)
④ 見えにくい人も安全確保や歩行に必要な情報が十分に得られていないため、
周囲の人の配慮があると助かることを説明。

(4) 折り紙体験
○ 見ないで(目をつぶって)手に感じる感覚(触覚)だけを使って、折り方を知
っているものを児童全員が制作
○ 全盲講師が折り紙を制作するところの見学。(手元をスクリーンに拡大投影)

(5) まとめ
みんなも怪我をしたり病気をします。見えない・見えにくい人にだけでなく、周
囲で手助けを必要としている人を見かけたら、助け合える人になってください。
そして思いやりを持って周囲の人に接して、仲間はずれの人を作らないで、みんな
  が楽しくすごせるように一人一人がこころがけてください。

5.講師の感想など

○ 先生がとても協力的で講座がすすめやすかった。
○ 児童の反応はとても良く、静かに聞いたり、興味を持ってじっと見ていて、感
 心した。
○ 折り紙体験のとき、児童が講師の問いかけによく答えてくれて、良きコミュニ
 ケーションがとれてよかった。

6.学校からの感想など

〈児童〉
○ 私は、目の見えない人はあんまり料理とか、いろんな事ができないと思ってい
たけど、できていたので、すごいと思った。(低学年)

○ 体の不自由な人が困っていたら助けてあげたいです。
 今日得たことは、障害者の方のために迷わずに皆で考えていきたいと思った。
(高学年)

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