1.実施校   横浜市立本郷中学校
2.実施日時  平成27年6月26日 5~6校時の途中(13:30~14:50)

3.対象者   全校生 約450名 先生 約30名  合計 約480名

4.  内  容
(1)7つのキーワードの提示
    ・気づき ・知る ・違い ・配慮 ・共生 ・仲間外れを作らない 
    ・みんな違ってみんないい
    これを画像に映し出して、全員で声を出して読んだ。  
(2)講師の自己紹介と体験談

(3)日常生活
   ①白杖による単独歩行
  ②視覚以外の4感を使っての日常生活
  ③画像を映し出して自分でちょっとして工夫をした物の紹介
   ④画像を映し出して、ユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味
   ⑤画像を映し出して、バリアフリー製品の紹介とその意味
(4)現状の簡単な法律の整備状況
  ①「社会が障害を作り出している」の意味の説明
    →法律の中で「社会生活上の障害」は、その社会の在り方に原因があることが明確
         にされた。
  ②サービス提供者の「合理的配慮」などについて説明 
(5)まとめ
  ①「配慮」
  ・生徒自身が受けてきた・受けている「配慮」の説明
  ・決して「配慮」は、高齢者や障害者だけにあるものではないことを説明
  ・「社会生活上の障害」は社会の一人ひとりが作り出したり、なくしたりできることを
   説明
  ②「違い」
  ・体格、性別、職業等を通して「違い」等があることを説明
  ・「違い」があって当たり前であることも説明
  ③「共生」
  ・生徒、我々を含めた社会の全員が「違い」を認め合って、「配慮」しあって「共生」
   の気持ちを 持ち合っていくことが肝要と話した
(6)質問タイム

5. 講師の感想など
・とても熱心に聞いてくれた
・前の方の1年生が、小声を出しながらも集中して聞いていた
・質問も多く出されていた
6. 学校からの感想など
(先生から)
・とにかく興味深く聞いており、あんなに質問が出るとは思っていなかった
・声がよく出ていたのには驚いた
・障害とは人そのものではなく、いろいろな個性をもった人々の生活の中にあるもので、そ
 れは社会のみんなでなくしていけるものなのだということが生徒にも伝わったようです。
 生徒たちにとっていろいろと考えるきっかけになったと思います。

 (生徒から)
  ・私たちの行動一つ一つで社会から障害を取り除けば、誰もが安心して生活できる社会
   を作ることができるという話を聞いて、ほんの小さなことでも私たちが勇気を出すこ
   とでいろいろな人の役に立てるのだということを知ることができてうれしかったで
   す。
  ・講師の方は明るくプラスの言葉がいっぱいあって、私もまず自分が明るくなろうと思
   いました。友達・家族・先輩を大切にしようと思いました。個性を大事にしてプラス
   づくりをしていきたいと思いました。
  ・障害を作っているのは私たちであって、それをなくすのも私たちという言葉がとても
   印象深かったです。このことを忘れずに少しでも私にできることを見つけていけたら
   いいなと思いました。
  ・本当はもっと大変で嫌なのかと思っていたけれどそうでもなくて、見えていて普通に
   仕事をしていたら皆さんに会えなかったから逆に良かったと聞いて本当にすごいと思
   った。自分より前向きでかっこいいと思った。
  ・一人ひとりに個性があって講師の方が「見えないことが個性」と言ったことが印象に
   残りました。みんな違ってみんないい、違いがあって社会が成り立っているという話
   を聞いた時には「確かにそうかも」と思いました。
  ・この人は本当は見えているのではないかと何回も思いました。けど、「目が見えない
   のは私の個性」という言葉でそう感じさせる理由がわかりました。「障害」でなく、
   「個性」で違いを認め合うことができる。新しい考え方が生まれました。みんな違っ
   てみんないい、素晴らしい考え方です。

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