1.実施施設名(学校名等):横浜市保土ヶ谷区社会福祉協議会
2.実施日時 :平成27年8月6日 13:30~16:20
3.対象者 :区内小中学校職員 3名
4.内 容
(1)福祉教育の時間を「自分のこととして考えられるような時間」にしてください。
○福祉とは
・障害者・高齢者だけが対象の人ではない。
・みんなの幸せを考えることが福祉。
○健常者が優位な立場にあって助けてあげる人と助けられる人という関係を作り出す
ことが果たしていいことか。
・差別の助長に繋がる。
・障害を個人モデルでとらえている以上は、この考え方から抜け出せない。
(2)障害を社会モデルの視点でとらえる。
○心身機能が違う人になぜ社会生活上の障害や差別的扱いが生まれるのか。
○それは何によって解決するのか。
○具体的にどういうことで解決されていくのか。
↓
ここに一人ひとりの行動が重要
(3)体験活動について
*手段であって目的にしないでください
体験したことで社会のバリアを感じたならば、
○「障害って大変だね」で終わってしまえば、「その人個人の身体機能の損傷がある
ことがいけないんだ」という考え方に繋がってしまう。
→個人モデル ただ「たいへん。できない」というネガティブ体験になって差
別の助長に繋がる。
○どうして行ったらそのバリアは取り除かれるのかを考えるための体験にすることで
児童も含む一人ひとりが社会に障害を作り出すこともできるし、なくすことにも気
づける。→ 社会モデル
★アイマスク体験は慎重に
・きわめてデリケートに扱う必要がある体験
・物心両面で危険満載の体験
↓
「見えないと怖い」といった短絡的な感情のみが残りやすい。
果たして見えないことの真の理解につながるのか
視覚遮断体験から何を学ぶのかが明確になっていて細心の注意を払って行わな
い限り、してほしくない体験です。
★点字体験から何を学ぶのか
・文化モデルとしての視点、点字の背景、文字としての特徴
★スポーツ・折り紙など視覚障害者との交流体験で何を学ぶのか
↓
見えないことに配慮があることでともに楽しめるものとなることを通じて
・そこにどんな配慮があれば見えない人から社会生活上の障害がなくなるのか。
・そこにどんな配慮がないから見えない人に障害が起こってしまうのかについて考
えられるようになることに繋げていく。
(4)自分たちの生活に適応させていく
・「配慮」とは、障害者・高齢者だけが必要なものではない。
・体験によりどんな場面でどんな配慮があれば見えない人から社会生活上の障害が
なくなるのかに気付けるようになると、自分たちの生活にも応用できてくる。
5.講師の感想など
・応募された先生が3名と少なくて残念でしたが、いらしてくれた先生はこちらの話を
一生懸命にメモを取りながら聞いてくださったことが印象的でした。
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