日 時:2015年7月26日 13:30~17:00
場 所:横浜市西区福祉活動拠点 多目的研修室
テーマ:社会モデルの視点で講座をすすめる2

(1)点字体験
  ○誰が担当しても一定のポイントを押さえて、点字を通して文字文化としての観点や点
   字が視覚障害者にどんな重要な役割を果たしているのかを時間をかけて説明する。

  ○点字以外にもテキストデーターや音声データーでのコミュニケーションがあることの
   紹介や点字が使える人が割と少ないこともはっきりと伝える。

(2)STT
  ○視覚障害者同士の競技スポーツであると同時に、見えない人にも配慮されたルールが
   あることで、見える人見えない人ともに楽しめるスポーツと紹介する。

  ○児童生徒が体験するときにはアイマスクは使わないで「ともに楽しめるスポーツ」と
   して「そこに配慮があること」で見える人見えない人が一緒に楽しめることを体験す
   る。
   →児童生徒も体格や技術により配慮されたルールの下でスポーツを楽しんでいる事例
    も紹介していくことで、「配慮が必要なのは全ての人」ということを理解すること
    に繋げる。

(3)講座の組み立て
  ○講座構成の前提として、
   ①なぜ見えない人に障害が生じるのか・・・見える人にしか配慮されていないことが
    多い社会だから
   ②それはどのようなことでなくなるのか・・・目以外の感覚器官に情報が伝わる仕組
    みがあること
   ③それはどんなことか・・・すでに存在している見ること以外の情報の活用、自らが
    工夫して生み出した見えないことに配慮された情報の活用、人的情報提供、UD製品
    BF製品、記憶情報との組み合わせなど

  ○前提を児童生徒が理解して日常生活の一場面一場面の話を聞くことで、障害がなくな
   る過程が理解しやすくなる。
   →次にこの場面ではどんな配慮があるから見えない人に障害が無くなり、どんな配慮
    が無いから障害が起きるのかに気付けるようになる。
   →その先に自分たちの生活の中でも互いに配慮し合うことで障害となることが無くな
    っていくことにもつなげていく。

  ○キーセンテンス
   ・社会の仕組み
   ・すべての人に違いがあるし、一人の人にも年齢や病気・怪我などでどんどん違って
    くる。

  ○その違いに応じた配慮がすべての人に必要なもの。配慮は障害者・高齢者だけが必要
   なものではない。

  ○社会に障害を作るのも、無くすのも一人ひとりの心の在り方。
   →心をUDにすることが大切。
   ・自分の力を自分のためだけではなく他者のためにも使えるように。

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