1.実施施設名:横浜市立池上小学校
2.実施日時 :平成27年10月21日(水) 3~4校時(10:40~12:15)
3.対象者  :4年生学年全体 2クラス 70名
4.内容
 (1)先生から講師紹介

 (2)講話
   ①いろいろな見え方があることを紹介
   ②見えない人に対するイメージの問いかけ
    →この質問を使って
     見えない人には見てわかる返事の仕方では伝わらないことを説明
     声を出す(聞いてわかる)と児童自身が気づき、その通りにやってみる。
   ③講師の見えていた頃の気持ちと、見えなくなってからの気持ちについて夢を
    夢をプレゼントしてくれた折り紙を通しての話
    あきらめずに頑張れば自信がついて喜びを得られること。
    思いやりや手助けがあれば見えなくても出来るようになること。
   ④見えなくてもこんなことで障害はなくなる。
    ○折り紙は目からの情報以外の
      触ってわかる情報(触覚)、耳からの情報(聴覚)そして記憶を
     生かして 完成している。
    ○折り紙の色がわからなくて不便で障害になるけれど、色を判別する機械の音声や
     見たことを声で人が伝えてくれれば、「色がわからない」という障害はなくなる
    ○一人で外出できない私は、行きたい時に出かけられなくて不便を感じ、障害にな
      ってしまうけれど、家族やヘルパーさんに私の目の代わりになって誘導してもらえ
     ば外出する時の障害はなくなる。
   ⑤「こんな時どんなふうだったら見えなくても障害はなくなるか」クイズ
    ○ 見えない人が手紙をやり取りするには、どんなふうだったら障害なくやり取りが
     でき るでしょうか。
     →児童から、「点字でする」「読み上げる機械があればいい」の発言
     →画面読み上げ機能ソフトを利用するとEメールならば聞いてわかることを説明。
      ここに障害はない。

 (3)折り紙体験
   ①児童は講師と共に見ないで折り方を覚えているものを折った。
   ②講師の折るところを大型テレビに映し出して児童が見学。

 (4)まとめメッセージ
   ・いろいろな人がいるので違いを認め合って、仲間外れをしないようにしてほしい
   ・相手の立場になって考えられる人になってほしい。
   ・優しい気持ちで思いやりをもって仲良く生活してほしい。
   →そうするには、まず身近にある小さな社会・家庭・学校で困っている人がいたら
    お手伝いできる優しい人になってほしいことなどを話した。

 (5)質問コーナー

5.講師の感想など

  ○ 講話も体験も集中してやっていた。
  ○ 問いかけにすぐ声で反応してくれるようになって進行しやすかった。
  ○ 目を閉じて折り紙を折る体験の時にはにぎやかで、講話の時もよく声を出していたが
   リーダー的存在の児童が「静かに」と声を出して、みんなをまとめていて良かった。
  ○ 講師の折り紙作品や見えなくても使いやすい道具やゲームなどに興味深く見入って
   いた。

6.学校からの感想など
  <先生から>
  ○ 子供たちの興味を引き付けてくれて、楽しそうで良かった。

  <児童から>
  ○ 講師の話を聞いてどんなことがあってもあきらめないことが大事なんだなと
   思いました。
   ○ 生きていると苦しい時やうれしい時があることを学びました。
   すごく嫌なことがあっても絶対にあきらめないで突き進んでいきたいです。
  ○ 私は折り紙は得意でなかったけれど、二人の話を聞いて折り紙が好きになりました
  ○ 目が不自由な人が折り紙ができるなんて思ってもいませんでした。すごくおもしろ
    かったです。
  ○ 講師が明るい人でとても楽しかったです。
  ○ 今日教わったことを生かして、見えない人たちが安全に暮らせるようにしたいです
  ○ これからは目の見えない人だけじゃなくて、お年寄りとか困っている人がいたら助け
   ようと思いました。

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