1.実施施設名:横浜市立西寺尾第二小学校
2.実施日時 :平成27年11月16日 3~4校時 10:40~12:15
3.対象者 :4学年全体 3クラス 89名
4.内容:
(1)学校50周年に寄せて、BGMを流しながらエッセイ「12の心の贈り物」を点字で
講師が朗読。
→ 「人はいろいろな心を持っている」といった内容
点字を読む手元を拡大投影しながら実施
(2)講師の自己紹介
○ エピソードから点字で講師の生活が豊かになったことの紹介。
→ 児童とやり取りしながら進行
(3)日常生活の紹介
○ 見ることが中心で作られた社会で、見ないで生活すること
○ 視覚以外の感覚の活用
→ クイズ 「目を使わないで知るにはどうしたらいい?」
○ 生活を豊かにしてくれる道具の紹介
→ 講師二人が掛け合いをしながら進行
(4)思いやりや助け合いの心について
○ 障害をなくすこともできる思いやりの心(配慮)
○ たとえ使いやすい物があったとしても人の心が大切。
(5)まとめ・メッセージ
○ みんな違ってみんないい
→ 私は点字の朗読をするのが好きだけれど、みんなもそれぞれが得意な
ことがあるよね。
○ 仲間外れをつくらない
→ 障害があるなしということだけでなく、皆さんの中にもきっと困っている
ことや心配なことはあると思います。また、助けたり逆に助けられたりす
こともあると思います。相手の立場を考えながら、どうして困っているのか
と想像してください。いろいろな人と幸せに一緒に楽しく生活できる人にな
ってください。
5.講師の感想など
○ 児童は事前学習をよくしていて、具体的な生活の様子を知ることなどに大きな関心
を持っていた。
○ 児童は真剣に講師の話を聞いていて、問いかけにとてもよく答えていた。
○ 先生・児童・講師が一体となって全員で作り上げた講座となった。
6.学校からの感想など
<先生から>
○ 児童は視覚障害者といえば盲導犬をすぐに連想しがちだが、今回それ以外のテーマ
にして視覚障害者の様々なことが理解できたことが良かった。
○ 実際に来ていただいて話を聞けることで、とても意欲的に学習に参加することが
できました。視覚障害者について、生活のいろいろな場面での話を聞くことがで
き、相手の立場を押しはかる・思いやる気持ちについて学ぶことができました。
○ 視覚障害者についてどんなことに困っているのか、どんなことを望んでいるのか
話を聞いて、質問して、より深く考えるとともに身の回りの人との違いに気づき
、認め、助け合おうとする心情を感想からもうかがうことができました。
<児童より>
○ いろいろな工夫をしているのがわかりました。私も困っている人を見かけたら助け
たいと思いました。
○ 身体に不自由なところがあっても、いやな事ばかりではないのだなと言うことが
わかりました。「みんな違ってみんないい」ということをわかったので、今度から
目の不自由な人を見かけたらかわいそうとは思わないで積極的に声をかけたいと
思います。
○ 頑張って生活しているということが、あらためて「すごいなー」と思いました。
私もあきらめないで生活したいなと思います。
○ 点字の朗読が素敵で、笑顔についてのお話が心に響きました。点字が大切なことも
とても良くわかりました。