1.実施施設名:横浜市立神奈川小学校
2.実施日時 :平成27年11月30日 3~4校時(高学年)給食交流
5校時(低学年) 10:45~14:30
3.対象者 :全校 高学年 260名 低学年 238名
4.内 容 :
<高学年>
(1)盲導犬使用者について
○ 盲導犬の貸与を受けられる条件
○ 日頃の盲導犬のケア
○ 盲導犬に命令をして歩くこと
○ 盲導犬を見かけたときにしないでほしいこと
(2)三つのキーワードを画像に映し出して全員で声を出して読む。
「配慮」「共生」「みんな違ってみんないい」
→ 特に「配慮」「共生」は丁寧に言葉の意味を説明
(3)講師の自己紹介と体験談
(4)白杖歩行とは
→白杖は盲導犬と同じ役割を果たす歩行ツール
(5)日常生活の紹介
○ 四感プラス記憶の活用
人が見ること以外で周りのことがわかることの確認と体験
・聞いてわかる
・さわってわかる など
(クイズ含む)
○ 画像を出しての自分自身の工夫
○ 画像を映し出してのユニバーサルデザイン製品の紹介とその意味。
○ 画像を映し出してのバリアフリー製品の紹介とその意味。
○ 人的サポートの重要さを説明。
(6)そこにどんな配慮があったら社会生活上の障害がなくなるかクイズ
(7)児童自身が受けている、または受けてきた「配慮」を説明。
→ 決して「配慮」は高齢者や障害者のためにだけあるのではないこと
みんなの心の持ち方で「障害を作り出したり、無くしたりできる」
ことを繰り返して説明。
どちらもできるのなら、「障害をつくらない、無くす人」になった
ほうが良い。
(8)まとめ・メッセージ
(9)質問タイム
<低学年>
(1)盲導犬使用者について
○ 盲導犬の貸与を受けられる条件
○ 日頃の盲導犬のケア
○ 盲導犬に命令をして歩くこと
○ 盲導犬を見かけた時にしないでほしいこと
(2)導入
○ 講座の目的の説明
・目的:見えない人も含めて誰もが寂しい気持ちにならないで、楽しく暮ら
していけるようにするにはどんなことが必要なのかな?
・キーワード
「仲間外れをつくらない、みんな違ってみんないい」
○ 講座時間にどのようなことに留意して聞いてほしいかの説明(クイズ形式)
(3)こんなことで見えなくても周囲のことがわかる
○ 見えないってどいうことか?
○ 目以外で周囲の様子を知る手段
(4)「このようなことで障害がなくなること」の説明
○ UDやBFを時計を例として紹介
○ 歩行について
・白杖の二つの役割と盲導犬と同じ役割をしていることの紹介
・見ることでないことを手がかりに歩くこと
○ 手がかりがない時に、皆さんも迷うように見えない人も迷うことがある。
→周囲の人の声かけや配慮が大切
↓ ↓
(5)人のいろいろな心を寸劇を使って紹介
「無視」「自分勝手」「相手の気持ちを考える」
→寸劇で紹介した後に、その振り返り
(6)児童自身が受けている配慮
○ 紹介した道具や寸劇を振り返りながら、現在自分が受けている配慮の
例の提示で自分のこととして考える。
○ みんなの心がどうだと、みんなが楽しくなるかな?
→「みんな違ってみんないい」
(7)質問タイム
(8)最初に提示したキーワードを使いながらまとめ・メッセージ
5.講師の感想など
○ 担当の先生が打ち合わせの時からとても真剣に取り組んでくださり、とても
やりやすかった。
○ 児童の声がよく出ていて、反応が良かったので講座を進めやすかった。
6.学校からの感想など
<先生から>
○ 給食交流は大変有意義でした。講師の方の人数にもよりますが、全クラス交流
したいほどでした。
○ これまで知らなかったことを知って関心を持ち始めたように感じられます。
<児童から>
(低学年)
○ いじめやいじわる、仲間はずれがとても悪いことだとわかりました。
○ 見えない人は音やさわることが大切なことなんだということがわかりました。
○ 盲導犬や白杖は活躍するんですね。
○ 見えない人を見かけたら助けます。
(高学年)
○ 白杖を持ってどう歩くのか、盲導犬はどんな仕事をしているのか、盲導犬の
パートナーになるにはどんな条件があるのかを知りました。
○ 世の中にはいろいろな個性があり、いろいろな人がいることもよくわかりました。
次からは商店街などで目が不自由な人だけでなく、どこかが不自由な人や困って
いる人を助けたいと思います。
○ ユニバーサルデザインには自分たち健常者も助けられることを知り、世の中の配慮
が素晴らしいと思いました。これからは自分の身の回りに困っている人や迷ってい
る人がいたら、優しく接して役に立ちたいと思いました。