1.実施学校名 :横浜市立川上北小学校
2.実施日時 :平成27年12月2日 3校時 10:30~11:25
3.対象者 :高学年(個別級含む) 466名
4.内 容 :盲導犬と視覚障害者の生活についての講演とデモンストレーション
(1)講師自己紹介
○ 仕事について
○ 盲導犬「クーガ」について
(2)視覚障害は全盲だけではない
○ いろいろな見え方の人がいること
○ 見えない人と見えづらい人の見え方を具体的に説明
○ それぞれ読書はどんな方法でしているか
(3)目を情報入手の手段に使わなくても生活を普通にしているという話
○ 耳から入る情報が大きい
→だから、私たちにとって音声と声かけをしてもらうことが必要だという話
○ 食品や料理では、重さや手触りでも多くのことがわかる。
煮え具合や焼け具合は臭いでわかる
○ 靴底からの情報でも歩行の助けになる
○ これまでの長い経験で記憶している情報を活用するという話
(4)盲導犬への正しい理解
○ なぜ盲導犬を使うようになったのか
○ 盲導犬を使うようになって生活や人との交流がどのように変わったか
○ ハーネスの役割と盲導犬の仕事
○ 社会に盲導犬が受け入れられるようにするために注意していること
(5)他人への気遣い・配慮が足りないことの事例と社会の仕組みを変えることで
障害は軽減できるということについて
→鉄道の優先席での体験を具体的に説明。
・他人への配慮をする人が少ないように見えるという話をして、
「どうしたら必要としている人が利用できるようになるか」皆で考えてほしい
というお願いを結論とした。
(6)盲導犬歩行のデモンストレーション
(7)質問タイム
5.講師の感想など
○ 児童の様子から、この学校の先生の教育指導が徹底していることがうかがえた。
○ 児童が講師を歓迎してくれている様子が伝わってきて講座を進めやすかった。
○ 校長先生が講座に参加してくれていて、講座後に「自分たちがどんなふうに周りの
人に配慮できるかを振り返ってもらえたらと思います」と講座のポイントを押さえる
コメントを出してくれてとても良かった。
6.学校からの感想など
<先生から>
○ 盲導犬のとらえ方(ユーザーが主導、仕事として動いていること)も新しい発見で
感心していました。
○ 話の進め方の説明があり、次にどんな内容の話なのかがわかりやすく、
子どもたちは話の見通しを持つことができ、デモンストレーションのタイミングも
よく、ずっと集中して聞くことができました。
<児童から>
○ 今日の話を聞いて、何事も人への配慮が大事だと思いました。
○ 見ること以外にも人には周囲のことが伝わることがあるから、歩けたりたずねたり
できるのだなとわかりました。
○ 四年生の時に白杖のことしか知らなかったので、今日盲導犬のことがわかって勉強
になりました。
○ 見えなくても音や感触や臭いや記憶で、生活ができるということが一番心に残りま
した。視覚障害の方が聞くこと以外のことにも意識していることは、初めて知りま
した。