1.実施施設名: 横浜市立西前小学校
2.講座実施日時:平成31年1月23日(水) 10:40~12:15
3.対象者:4年生学年全体2クラス70名 教師2名
4.内容 :
(1)導入
(2)目以外から伝わる感覚
① だれもが視覚以外の感覚を使って生活をしていることの確認
② 聞いてわかる・触ってわかるゲーム
③ 五感の中の視覚以外の四感の再確認と経験や記憶の重要性の確認
(3)生活
① 弱視の立場から
○ 見え方に合わせた道具で困らない
○「見えるのがあたりまえで作られているもの」は困る
→自分なりの工夫で障害をなくしていることの紹介
② 全盲の立場から
○ 聞いてわかる・触ってわかる仕組みがあると困らない
○「見えるのがあたりまえで作られているもの」は困る
→自分なりの工夫で障害をなくしていることの紹介
③ 外出時
1) 白杖の2つの役割の説明
2) 点字ブロック
3) 周囲の人の声かけ・情報提供が障害を激減させる
4) 寸劇を使って障害を作り出す人・無くす人の事例紹介と一般的誘導法の紹介
(4)配慮の実践 ジャンケン大会
① 見えない人も共にジャンケンで楽しめるように配慮する方法を考える
② 配慮したジャンケンを全員で実施(負け残り方式)
③ 負け残り児童の表彰
(5)児童の日常への応用
① 児童自身が受けている配慮 学校の設備などを事例に
② 児童自身がしている配慮 手伝いなどを事例に
(6)どんな障害があるの? その原因は? 解決法は?
(7)まとめ
(8)質問タイム
(9)児童さんへのメッセージ
5.講師の感想など
○先生がとても積極的に講座の進行に協力してくれた。
○全体的におとなしい児童さんたちだったが、関心を持ってとても真剣にきいてくれ
た。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○前は障害とは何かよくわかっていませんでした。いつも障害ってなんだろうと思っていま
した。障害は2つあるとわかってびっくりしました。1つは身体の障害、2つ目は社会の
障害でした。でも私は障害とは社会の障害だと思います。
○体に障害がない人でも、障害があると知って驚きました。例えば机の間が狭くしてしまっ
たら通れないとか自分でも障害を作ってしまうことがわかり気をつけたいと思いまし
た。声をかけても自分勝手にしてしまう人や無視する人でなく、声をかけて助けてあ
げたら配慮になるとわかりました。
○僕は今日この講座を受けて、障害のある人でも障害のない人のように暮らしていることが
わかりました。そして僕が大人になって製品を作る人になったら、ユニバーサルデザイ
ン製品を作って障害のある人もない人も共にいられる世界にしたいと思いました。それ
から障害のある人が困っていたら、声をかけたりものをどかしたりして、障害のある人
が困らないよう助けていきたいです。
○3つのキーワードを教えてもらって、みんな違ってみんないいと言う言葉にぐっときまし
た。これから私も配慮して、仲間外れを作らないように気をつけて生活したいと思いま
した。もし私がお店なんか作ったら、3つのキーワードを思い出して障害のことも考え
てユニバーサルデザインにしてみんなが使いやすくて、誰でも「できる」ようにしたい
です。
〈先生から〉
○子供たちは最後まで集中して参加できていました。
○じゃんけんや、その後のメダルの受け取りの課題の時など、実際に子供が体を使って目の
不自由な方と触れ合うことは、実感を伴っていて大変有意義でした。
○感想に「これから≪障害≫をなくしていきたい」と書いた子がいました。