1.実施施設名: 横浜市立一本松小学校
2.実施日時:平成30年12月 19日 10:40~12:15
3.対象者:6年生28名
4.内容:
テーマ:障害ってなんだろう・障害はどこにあるんだろう
目的:障害者スポーツを通して「障害」の真の意味と配慮の大切さを理解する
(1)導入
1) 講座中に協力してほしいこと
→声を出してください。
2) 講座の概要
3) 講師の自己紹介
(2)視覚障害者はどんな情報を利用して生活・スポーツをしているか
1) 音を聞き分けることと言葉による指示・声掛けの大切さについての説明
○ 微妙な音を聞き分けていることの説明と実験
→児童が硬貨を机の上に落とし、その音で講師が何円玉かを当てる
→視覚障害者スポーツでは微妙な音の違いで判断し協議していることの説明
2) 視覚障害者スポーツの概要
3) ブラインドサッカーについて
○ ブラインドサッカーのメンバー構成と役割
○ ブラインドサッカーのルール
○ ブラインドサッカーの魅力、その他
(3)体にある障害と社会にある障害
1) 障害をなくす配慮のしくみ① バリアフリー
○ バリアフリーの説明、製品や仕組みの紹介
2) 障害をなくす配慮のしくみ② ユニバーサルデザイン
○ ユニバーサルデザインの説明、製品や仕組みの紹介
○ 音当てクイズ
3) 障害をなくす配慮のしくみ③ だれもができる配慮
○ 講師による単独歩行のデモンストレーション
→視覚障害者は周囲の状況がわかるときには問題なく歩ける
(歩けないのは周囲の状況がわからないとき であることを理解するために実施)
○「配慮」とはどんなことかの説明
○ 代表児童による声かけ誘導体験
(4)「障害」ってなんだろう・「障害」ってどこにあるんだろう
何が「障害」になって、どうしたらなくなるの ?
→イラストを見ながら下のことについて児童に問いかけながら考える
1) どんな「障害」があるのか
2) なぜ「障害」が作りだされてしまったのか
3) その「障害」をなくすにはどうすればよいか
(5)まとめメッセージ
いろいろな人とともに暮らせるステキな心をもった人になってね!
5.講師の感想など
○6年生ということもあり、児童の理解がとてもよかった。
○教室での少人数での実施は距離感が近く実施しやすかった。
6.学校からの感想など
〈児童から〉
○障害者が苦しんでいるのはその人が悪いのではなく、周りがその人に障害を与
えているから苦しんでいるのだとわかりました。そして今までは障害者のこと
は人ごとだと思っていたけど、周りの障害は自分のことだと思い、その人が苦
しまないように自転車が点字ブロックの上に置いてあったらどかすなど、行動
していきたいと思いました。
○障害について考え直すいいきっかけになりました。今までは体の障害のことは
知っていたけど、私には関係ないことだと思っていました。周りにはそういう
人はいないし見たこと無いからだと思います。しかし、今日の授業で学んだよ
うに社会が作り出している障害はあります。だから人ごとではないとわかりま
した。このことを知らない人はたくさんいると思います。だからこそ今日のよ
うな活動を続けて欲しいし、私自身もみんなにこのことを広めたいです。
○パラリンピックに健常者も参加するということが印象に残りました。障害者だ
けでなく健常者もいっしょに活動できるということはとても大切なのだとわか
りました。障害は自分たちが作り出してしまうということもわかりました。そ
の障害を自分たちで無くしていくことは一番大切なことでした。これから自分
のできることをして作り出してしまった障害を少しずつでも無くしていきたい
です。
○この授業を聞いて、みんなちがってみんないい の意味がわかりました。障害
者の人も健常者の人もそれぞれ得意なことや苦手なことがあるということで
す。
○体にある障害と社会にある障害があることがわかった。その中でも社会にある
障害は思いやりの心や配慮があれば無くせるのだと思いました。体の障害は無
くせなくても、声をかけ思いやりの心で接すれば社会の障害はなくなるのでそ
うしたいと思います。
〈先生から〉
○考え方が変わりました。この様な活動を今後も続けていただき、こういった考
え方をもっと広げてほしいです。
○子どもたちは積極的に話を聞いていました。メモを取るなど知らなかったこと
をたくさん知ることができたようです。